ドミトリー・クルリャンツキー

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テンプレート:Portal クラシック音楽 ドミトリー・クルリャンツキーロシア語:Дмитрий КурляндскийDmitri KourliandskiDmitrij Kurljandskij1976年6月9日 モスクワ - )はロシア現代音楽作曲家

略歴

2003年度ガウデアムス大賞のほか、いくつかの受賞歴を持つ。ラトビアクールラント出身者であることを示している。フルート奏者としての活動を初期に行ったあと、留学先のフランスから程なく帰国した。その後モスクワ音楽院の作曲科へ入りなおし、ウラジーミル・タルノポルスキーに師事した。模索期にはスペクトル楽派なども参考にしていたようだが、ジェルジ・リゲティレクイエムの研究を経てセクション間の音響のエネルギーの激しい落差に目覚めるようになってから、才能が開花した。

作風

ガウデアムス大賞受賞作となった「innermost man」では、全曲の特殊奏法をシンボル化し、素材をローテーションさせる技法を編み出した。その後はノイズ同士の擦れあいへの偏愛や、ブロック構造的な管弦楽法などで、名声を獲得した。バヤンダブルアルプホルンなどの、通常では用いられることの少ない楽器の使用に長所が発揮できている。

近況

2006年にはドナウエッシンゲン音楽祭で、新作のオーケストラ作品が演奏された。現在、最もロシアで前衛的な作曲家が集ったStructural Resistance Group所属。2006年度以降はバイオグラフィーにちゃんと自身の作風が事細かに述べられており、「オブジェ音楽」であることを強調している。この辺りにも、新しい志を持つロシア発の強靭な音楽性が読み取れる。

外部リンク