トースト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トーストは、スライスした食パンを加熱し、表面に軽く焦げ目をつけた食品である。
焼き方
トーストを作るためには、トースターを使うのが一般的。オーブンやオーブントースター、それに直火でもトーストを作ることができる。電気トースターは、日本では第二次世界大戦前から広まりを見せ、その簡単な構造と安い価格のため、幅広く使われている。また、様々な模様に焼き上げるトースターもある。表面が茶褐色になるのは、メイラード反応によるものである。
食べ方
朝食で食べることが多い。トーストをそのまま供することはあまりなく、バターやマーガリンを塗って食べるのが普通である。ジャムやチーズもよく使われる。イギリスでは細く切ったものに半熟卵の黄身を浸けて食べる。トーストしたパンでサンドイッチを作ることもよくある。フランスでは、イギリス人がトーストを良く食べるのは、イギリスはあまりにも寒いので、バターを溶かすためにはそれしか思いつかなかったとする笑い話がある。パンを小さくダイス目に切り、トーストしたものはクルトンと呼ばれ、サラダなどに用いられる。
トーストを使う料理
パンにトマトソースを塗り、チーズやサラミなどの具を乗せてトーストしたものはピザトースト、卵と牛乳と砂糖に浸して焼いたものはフレンチトーストと呼ばれる。具を挟んでからトーストするクロックムッシュという料理もある。その他、トーストする前に調理する料理にはハニートーストやバナナシナモントースト、トーストしたあとに調理する料理にはシナモントーストや小倉トーストなどがある。