テーブルさん座
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テーブルさん座(テーブル山座、Mensa)は、南天の星座の1つ。現在、天の南極にあるはちぶんぎ座の次に南にある星座である。日本から見ることのできない星座の1つ。
88星座のうち、最輝星が最も暗い星座である(+5.09)。
恒星
- α星:テーブルさん座で最も明るい恒星だが、5等星である。
星団・星雲・銀河
- NGC 1841:球状星団。
その他
- PKS 0637-752:クエーサー。チャンドラX線望遠鏡によって発見された。X線画像から、このクエーサーには広いガス雲が伴っていることが明らかになった。
由来と歴史
1756年にニコラ・ルイ・ド・ラカーユ によって、南アフリカ・ケープタウンのテーブル山をモチーフに設定された。ラカーユは1751年から1752年にかけてケープタウンで初期の重要な観測を行っている[1]。
大マゼラン雲(LMC)はこの星座とかじき座の境界線上にあり、大部分はかじき座に掛かっている。テーブルさん座に掛かる大マゼラン雲の姿は、実在のテーブル山に掛かる「テーブルクロス」と呼ばれる雲に喩えられている[1]。
呼称と方言
日本では、メンサ座、ひらやま座(平山座)と呼ばれた時代がある。