チャプチェ
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概説
柔らかく戻した唐麺(タンミョン)と呼ばれる春雨と、細切りにした牛肉とタケノコ、同じく細切りにしたニンジン、タマネギ、ホウレンソウ等の野菜、シイタケやシメジ、キクラゲ等のキノコ類をゴマ油で炒め合わせ、醤油、食塩、砂糖等で甘辛く味を付ける。隠し味としてコチュジャンを入れる場合もある。
器に盛ってゴマを振りかけ、彩りとして糸状に切った唐辛子等を飾って供する。
雜菜と言う漢字表記の通り、元は野菜だけの炒め物であったとされるが、後に春雨を使うことが一般化された。また韓国の春雨はさつまいものでんぷんから作られており、日本で一般的に市販されている春雨に比べるとかなり太い。
日本の韓国お料理店ではお惣菜的な扱いをされており、韓国でも料理の付け合せや韓定食の一皿として出される事が多いが、御祝いの席や多くの客を招く際などに作られる伝統的な前菜で、宴席料理でもある。
又、チャプチェを御飯の上に盛ったものを「チャプチェパプ」(잡채밥、 雜菜飯)と言い、大衆食堂や中華料理店の定番メニューである。
歴史
チャプチェは17世紀初期の朝鮮王朝時代に誕生した。当時の朝鮮王光海君が王宮で宴会を開いた際に、臣下の一人がこの料理を発案して王に献じた。王は余りの美味さにいたく感激し、この臣下に戶曹判書(ホジョパンソ、今で言う財務長官)の地位を与えたと言う。この時代のチャプチェは切った野菜と茸とタケノコを材料とするものであったが、20世紀になってから中華料理の影響で春雨も使うようになった。
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