チャウグナル・ファウグン
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チャウグナル・ファウグン(Chaugnar Faugn、チャウグナー・フォーンとも)は、クトゥルフ神話に登場する架空の神格。旧支配者の一柱。
かつてはピレネー山脈に棲んでいたとされ、現在ではツァン台地の洞窟で亜人間に祀られている吸血の象神。
その体は、地球と同じぐらい古いといわれる生きた岩石でできている。 ほぼ人間と同じ大きさで、人間に似た腕と肩、太い腹と足、先がラッパ状に広がった長い鼻、水掻き状で触手のついた大きな耳、水晶に似た半透明の牙を持ち、部分的には象を思わせる。
昼の間は石の玉座の上に鎮座した不気味な石像にしか見えない。しかし夜になると動き出し、その鼻と触手を伸ばして人間の生き血を吸う。
通常の武器では倒せない。
両棲類を進化させてミリ・ニグリと言う自分に仕える種族を作った。
石像の活動開始に呼応してチャウグナル・ファウグンの「兄弟」たちが出現するが、彼らは次元レベルでつながっており実体としては一つの存在である。一体の受ける影響は距離に関わらず全部の「兄弟」たちが受けるので、一体を倒すことが出来れば全部を倒せる。
初出はフランク・ベルナップ・ロングの『恐怖の山』(「夜歩く石像」の邦題あり、Horror from the Hills)。