チタニア (衛星)
テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 発見 テンプレート:天体 軌道 テンプレート:天体 物理 テンプレート:天体 終了 チタニア(タイタニア、ティターニア、Uranus III Titania)は、天王星の第3衛星で、天王星の5大衛星の1つである。
天王星の衛星の中で最も大きい。1787年1月11日にウィリアム・ハーシェルによって発見された。
チタニアという名前は、1852年に発見者ウィリアム・ハーシェルの息子ジョン・ハーシェルが、同じく天王星の衛星アリエルとウンブリエルを発見したウィリアム・ラッセルの要請を受けて提案したことが知られている。
天王星の全ての衛星は、ウィリアム・シェイクスピアもしくはアレクサンダー・ポープの作品にちなんで名づけられている。チタニアは、シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場する、オーベロンの妃である妖精の女王タイターニアにちなんで付けられた。
物理的性質
チタニアは、約50%が氷、30%が珪酸塩岩、20%がメチル基を持つ有機化合物によって構成されている。表面には巨大なメッシーナ渓谷が走っている。その規模は地球のグランド・キャニオンより大きく、火星のマリネリス峡谷や土星の衛星テティスのイサカ・カズマ(イサカ峡谷)と同規模である。白く磨かれた表面を持つという点ではアリエルとの類似性が認められる。
2001年9月8日に掩蔽が観測された際、チタニアにはほとんど大気がないか、あったとしてもトリトンや冥王星よりも希薄だということが判明した[1]。
チタニアの表面にあるカズマ(谷・溝)はシェイクスピア作品に登場するイタリアの地名、ルペス(断崖)は同じくフランスの地名、クレーターはシェイクスピア作品の登場人物から名付けられている。詳細はen:Titania (moon)#Surface featuresを参照。
参考文献
「太陽系はここまでわかった」リチャード・コーフィールド著、水谷淳訳、文芸春秋、2008年