ウンブリエル
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テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 発見 テンプレート:天体 軌道 テンプレート:天体 物理 テンプレート:天体 終了 ウンブリエル (Uranus II Umbriel) は、天王星の第2衛星で、天王星の5大衛星の1つである。内側から13番目に回っており、3番目に大きい。
天王星の全ての衛星は、ウィリアム・シェイクスピアもしくはアレクサンダー・ポープの作品にちなんで名づけられる。ウンブリエルはポープの『髪盗人』の登場する悪霊ウンブリエルにちなんで付けられた[1]。
性質
写真はボイジャー2号の撮影した、南半球のものだけである。
表面は天王星の大型衛星の中で最も暗い。同じような大きさのアリエルの約半分のアルベドである。因みに、アリエルとウンブリエルのどちらが大きいのかは、はっきりしていない。構成物質の大部分は水の氷、その他に珪酸質の岩、メタンの氷である。
ウンブリエルの目立つ特徴は、赤道付近にある明るい環状の構造物である。Wundaと名付けられている。クレーターの類のようであるが、形があまりに精密なため、結局のところ謎とされている。
後期重爆撃期に表面に大量のクレーターを形成した。この時アリエルとチタニアも多くのクレーターを作ったが、ウンブリエルが最も多くクレーターを作ったとされる。クレーターは、形成以来ほとんど変化していないと推測されている。
地形一覧
クレーター
ウンブリエルのクレーターの名は、大半が邪悪や闇の神と精霊に由来する。
地名 | 由来 |
---|---|
アルベリチ (Alberich) | アルベリチ |
フィン (Fin) | フィン |
ゴブ (Gob) | ゴブ |
カナロア (Kanaloa) | カナロア |
マリンゲー (Malingee) | マリンゲー |
ミネパ (Minepa) | ミネパ |
ペリ (Peri) | ペリ |
セティボス (Setibos) | セティボス |
スキィンド (Skynd) | スキィンド |
プヴェル (Vuver) | プヴェル |
ウォコロ (Wokolo) | ウォコロ |
ウンダ (Wunda) | ウンダ |
ゼリイデン (Zlyden) | ゼリイデン |
参考文献
「太陽系はここまでわかった」リチャード・コーフィールド著、水谷淳訳、文芸春秋、2008年
出典