タブクリア

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タブクリア(TaB clear) は、1993年アメリカコカ・コーラ社から発売された炭酸飲料

概要

タブ(TaB)は1962年に登場したコカコーラ社初のノンカロリーのコーラ風味飲料であり、タブクリアはそれのクリアー版(無色透明版)として開発された。ただし、タブが伝統的に甘味料にサッカリンを使用しているのに対して、タブクリアにはアスパルテームが使用された。

日本では当時「マジカル頭脳パワー!!」(日本テレビ)などで有名だった政治評論家[1]俵孝太郎を統一広告キャラクターとして起用。「考えたってしょうがない」という言葉[2]をキャッチコピーにしたCMが放送されていた。

当時アメリカで人気だったクリスタルペプシなどのクリアコーラのブームは日本には波及せず、またオリジナルのタブが発売されていないこともあって、人気には繋がらなかった。さらに、甘味料自体の味がコーラ系製品の中で比較しても「甘い」というよりは「ドライ」な味であった。タブクリアはアメリカイギリス日本など各国で同時発売されたが、いずれも不評のため1年足らずで製造中止となっている。

関連商品や類似商品

  • 日本での発売時、タブクリアをフローズンにした「ラムクリア」という商品も発売されていた。
  • 日本では、クリアコーラ製品としてタブクリア発売よりも前の1984年に、森永製菓から「ミラクルアルファ・ホワイトコーラ」という商品が販売されていた。こちらも販売開始から1年程度で終売となる(その後、復刻版として限定発売されたことはある)。

脚注

  1. 以前は「FNNニュースレポート23:00」(フジテレビ)の平日担当キャスターであった。
  2. 考えたってしょうがないのキャッチコピーの後に「飲んで頂ければわかります」等いくつかのパターンが存在。

関連項目