ソリティア
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ソリティア(solitaire)は、一人で遊ぶゲームのこと。ソリテールとも。
概要
盤上遊戯やカードゲームなどのうち、一人だけで遊ぶことのできるゲームの総称として使われる。一人遊び。
solitaireはもともとフランス語で、フランス語の発音に近い表記では「ソリテール」、英語の発音に近い表記は「ソリテア(ー)」である。
トランプを使うソリティアはペーシェンス(patience)とも呼ばれる。
ソリティアの種類
駒や牌を使うソリティアは以下の種類が存在する。
- ソリティア(ボードゲーム) 配置された駒を飛び越しながら取り除いていく遊び。
- 上海 麻雀牌を利用したコンピューターパズルゲーム。英語圏では"マージャン・ソリティア(Mahjong solitaire)" の名で知られる。
- 15パズル 1から15の数字が書いてあるパネルを移動させ順番通りに並べ変える遊び
トランプを使うものでは以下のような物がソリティアと呼ばれている。
- カップル トランプを4枚ずつ複数列並べ隣接するカードに同じ数字があれば取り除いていく遊び。
- キャンフィールド 13組の数上がりと数下がりを作る遊び。
- クロンダイク 黒と赤のカードが交互になるように決められた数字の順番に揃える遊び。
- ゴルフ 場札と山札にわけ、山札のカードの数字から±1の数字の場札のカードを取り除いていく遊び。
- スパイダ 2組のトランプを使い、合計8組のスートの順番を揃える遊び。
- ピラミッド トランプをピラミッドの形に並べ数字が13になるように取り除いていく遊び。
- フリーセル フリーセルと呼ばれる4つの場所を使いながら順番にカードを揃える遊び。
- 四つ葉のクローバー トランプから48枚を使い場に並べた数字の合計が15になるように取り除いていく遊び。
クロンダイクは、Windowsに「ソリティア」という名前でゲームプログラムが標準添付されているため、クロンダイクの名前が「ソリティア」であると非常によく誤認されている。
ウォーゲームにもソリティアが存在し、その場合は、対戦相手を必要としない完全一人プレイ専用のものを指す。
内容の分類
ソリティアは、初期状態と選択余地とクリア可能性について、次のように分けられる。
- 初期状態
- 初期状態固定
- 初期状態ランダム
- 選択
- プレーヤーによる選択余地なし
- プレーヤーによる選択あり
- クリア可能性
- 必ずクリアできる
- 初期状態または選択により必ずしもクリアできるとは限らない
これらの組み合わせにより、パズル的なもの、占い的なもの、クリア確率など、さまざまである。
関連書籍
- 野崎昭弘『とらんぷ』(ダイヤモンド社 1974、テンプレート:全国書誌番号)/ 『トランプ: ひとり遊び88選』(朝日選書 1990、 ISBN 4-02-259516-7 )