ソテツ類
テンプレート:出典の明記 テンプレート:生物分類表 ソテツ類(ソテツるい)は、裸子植物の1群である。世界の熱帯、亜熱帯に分布する[1]。ソテツ類は、古生代末から中生代にかけて繁栄した植物で、現生のものは生きた化石と言ってよい。
外見はヤシの木に似て、太い茎があまり枝分かれしない。葉は茎の先端部分に輪生状につく。茎の表面は葉跡で埋めつくされる。葉はシダのように羽状複葉で、シダと同じように巻いた状態から、それが展開するようにして出て来る。花は茎の先端を大きく占め、雌雄別で、雄花は松毬を長く引き伸ばしたようなもの、雌花はめしべ(大胞子葉)を折り重ねた平らな形になる。個々のめしべを見ると、先端の方は羽状複葉の葉を縮めた形で、基部の方に左右に胚殊がならんでおり、いかにも胞子葉から出来たものだと思わせる。そのような形の雌しべが茎の先端に大きな集団を作るが、場合によってはその真ん中から再び葉が伸びる。いわば花の真ん中からまた茎が伸び出すわけである。亜熱帯から熱帯にかけて、約3科、300種ほどが現生する。
イチョウとならんで、種子植物でありながら、独立した精子を作ることでも有名である[1]。1896年、東京帝国大学農科大学(現 東京大学農学部)助教授であった池野成一郎は、鹿児島市で生育していたソテツの固定標本から精子を発見した。その時、標本を採取したソテツは、2008年4月22日に鹿児島県天然記念物に指定された。本株は、1983年10月に小石川植物園にも株分けされた[2]。花粉は胚珠の先端に付着、発芽して花粉管を形成、その中に精子が作られる。精子は類滴形で多数の鞭毛をもつ。
日本では、ソテツ(蘇鉄)が九州から南西諸島にかけて自生し、南日本各地で植栽されている。海岸近くの岩の上に生育している。茎の芯、種子には毒があるが、処理をすれば食用となる。
分類
新エングラー体系では、裸子植物門の下にソテツ綱ソテツ目を置くが、最近の研究では裸子植物は側系統と考えられており、その場合はソテツ門とされる。
脚注
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外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Citation 2013年11月5日閲覧