セキド
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テンプレート:Infobox 株式会社セキド(テンプレート:Lang-en-short)は、東京都新宿区に本社を置く小売業者である。 ブランドショップ「Love Love(ラブラブ)」などの店舗をチェーン展開している。
概要
ファッション店での取扱商品は、宝飾品、バッグ、時計、衣料品、化粧品など。日本国外でブランド品を直接買い付け、手頃な値段[1]で店頭に並べている。
かつては家電量販店「でんきのセキド」を運営していた。
沿革
1956年の創業時には、10平方メートルほどの電器店であった。のちに複数の家電専門店をチェーン展開する。
1977年、当時の経営者がアメリカ合衆国へ視察に行き、そこで家電専門店が大型のホームセンターなどに圧倒されている様子を目の当たりにした[2]。 翌1978年、同社は当時の年商の約テンプレート:分数に相当する巨額の投資をして、ホームセンター事業に参入した。 当初はノウハウに乏しいままの参入であったが、この事業は大きく成長し、さらにカー用品店、ブランドショップなどの独立した事業へと分かれていった。 家電不況などと呼ばれた1990年代にあっても、同社は多角化が功を奏して生き残りと成長を果たし、2000年度には東京証券取引所へ上場するに至る。
しかしこの年をピークとして減収に転じ、651億円以上あった売上高が、2008年2月期には約249億円に落ち込んだ。2004年以降既存店を相次いで閉店し、ホームセンター・カー用品店といった事業から撤退するなど事業の再構築を進め、2012年には当初の本業であった家電量販店からも撤退することになった。[3]
年表
- 1956年 - 東京都八王子市にて関戸電機商会として創業。
- 1963年 - 法人化し、株式会社関戸電機となる(設立日は2月11日)。
- 1978年 - ホームセンター事業に進出。
- 1979年 - 神奈川県相模原市に家電販売のため株式会社橋本セキドを設立。
- 1983年 - カー用品店事業スタート。
- 1984年 - 株式会社関戸電機が、株式会社セキド(東京都八王子市所在)に社名を変更する。
- 同年 - フランチャイズ契約制度を開始し、フランチャイザーとなる。
- 1988年 - 台湾での小売事業に進出。
- 同年 - 株式会社橋本セキドが、株式会社セキド(神奈川県相模原市所在)に商号変更。
- 1989年 - ブランドショップとスポーツ用品店事業スタート。
- 同年 - 株式会社セキド(神奈川県相模原市所在)を形式的存続会社とし、株式会社セキド(実質的存続会社。東京都八王子市所在)他4法人を吸収合併した。
- 1990年 - 株式店頭公開。
- 1992年 - 台湾から撤退。
- 1993年 - 衣料品店事業スタート。
- 1999年 - フランチャイジーとしてレンタルショップ「TSUTAYA」運営に乗り出す。
- 2000年 - 東京証券取引所2部に上場。
- 2004年 - ホームセンター事業からの撤退と不採算事業の閉鎖を決定。
- 2005年 - タリーズコーヒーのフランチャイジーとなる。
- 同年 - TSUTAYA事業を他社に譲渡。
- 同年 - ホームセンター事業部を廃止。
- 2006年 - スポーツ・カー用品事業部を廃止。
- 2010年 - 本社を東京都新宿区に移転。
- 2012年 - 家電の店舗販売から撤退。家電販売の既存店は10月14日までに全店閉店。[4]
展開店舗
現存する業態
- ファッション事業部
- ブランド&ジュエリーラブラブ
- Super Select Shop LoveLove
- メタ・プレッツオ
- ルナシャンテ
撤退した業態
- でんきのセキド
- Digital Network Shop SEKIDO
- C&G館
- LOVELOVEリサイクル館
- ホームセンターラブラブ
- ラブラブナビ店
- くるまの友だちラブ君
- ラブラブスポーツ
脚注
関連項目
外部リンク
- ↑ 『産経新聞』 東京朝刊 2001年1月13日 12面
- ↑ 『流通サービス新聞』 1996年10月8日 3面
- ↑ セキドが家電の店舗販売から撤退 10月までに全店閉鎖 薄型テレビ不況にお手上げ(産経新聞、2012年9月6日)
- ↑ 当社一部事業の撤退に関するお知らせ(セキド、2012年9月6日)