スティーヴ・フィナン
テンプレート:サッカー選手 スティーヴ・フィナン (Stephen John "Steve" Finnan、1976年4月24日 - ) は、アイルランド、リムリック出身の元サッカー選手。ポジションはDFで、主に右サイドバックを務めた。
評価・レースタイル
本職は右サイドバックだが、時に右サイドハーフもこなした。堅実な守備、機を見て飛び出すオーバーラップは高い評価を得ていた。豊富なスタミナで激しい上下の動きも全く厭わず、また左右両足ともに精度の高いクロスを上げることが出来る選手であった。相手の仕掛け際を狙ったタックルは的確で、オフ・ザ・ボールから一気に攻め上がってダイレクトクロスを上げた。
経歴
クラブ
フラムFC在籍時にオーバーラップが注目され、2003年7月にリヴァプールFC移籍。移籍当初は攻撃志向が強い選手でMFでの起用も多かった。しかし、2004年から指揮を執ったラファエル・ベニテス監督は「フィナンの魅力は安定した守備力だ」と評価し、ポジションをサイドバックに固定した。このシーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ制覇、翌シーズンはFAカップ制覇にもレギュラーとして貢献。リーグを代表する右サイドバックの地位を不動のものとした。
2006-2007シーズンは事実上控えがいない右サイドバックのポジションを大車輪の働きで支えた。2007年1月のアルバロ・アルベロアの加入により解消された。
2008年9月1日、リヴァプールに加入したアルベルト・リエラと入れ替わる形でRCDエスパニョールに移籍した。しかし、これは意思に反したものであり、自身はリヴァプールに残りたかったようだ[1]。
2009年7月27日、度重なるケガなどの理由からエスパニョールとの契約を解除することで合意した。2009年7月31日、プレミアリーグ・ポーツマスFCと一年契約をした。2010年5月、チームの降格などを理由に契約は更新されず、そのまま現役を退いた。
代表
2000年4月、アイルランド代表デビュー。
アイルランド代表では年齢・実績・評価とも同等のスティーヴン・カーと常にポジションを争っていた。またジョン・オシェイやイアン・ハートが不在時には左サイドバックでも出場したこともある。
2002年日韓W杯に出場し、ベスト16進出に貢献する。
2008年1月、アイルランド代表を引退することを発表した。だが同年8月、新たにアイルランド代表監督に就任したジョバンニ・トラパットーニの要請などで代表に復帰した。
脚注
- ↑ Goal.com - イングランド - フィナン:「リバプールに残りたかった」 (2008年9月9日),閲覧:2008年9月9日