スズキ・X-90

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 X-90(エックス・ナインティ)は、かつてスズキが製造・販売を行っていた小型SUVである。

概要

1993年東京モーターショーや欧州の各モーターショーに参考出品車として出展し、海外のユーザーから好評を受けた各国の取引先ディーラーからラブコールがあったため、1995年10月に日本国内向けにも発売された。しかし、商業的には失敗を喫し、日本国内での総販売台数は1,348台に終わった。

車名は開発コードネームからそのまま命名されており、日本国内、輸出モデルに共通となっている。日本においては一般的に「エックスキュウジュウ」、「エックスキュウマル」と発音されることもある。

解説

完全な2シーターで独立したトランクを持つ3ボックス形状であるが、初代エスクードの2ドアモデルをベースとしており、ホイールベースも2200mmと共通である。そのため車体構造は一般的な乗用車クロスオーバーSUVに見られるモノコックではなく、強度の高いはしご型フレームを持つ。

サスペンションもエスクードと同様で、前輪がマクファーソンストラット+コイルスプリングで、後輪がセンターウィシュボーン(センターAアーム)付きトレーリングリンク(トレーリングアーム)+コイルスプリングとなっている。最低地上高はSUVとしては低めの160mmに設定されている。

エンジンは一機種のみで、排気量1.6L SOHC 16バルブ(100PS/14.0Kgm)のオールアルミ製G16A型ガソリンエンジンを搭載する。日本国内向けのドライブトレインは全てパートタイム4WDで、5速MT4速ATが選べた。

屋根はワンタッチで脱着可能なグラスルーフを持つTバールーフ構造で、室内側には天井トリムに合わせた素材のサンシェード(日除け)が標準で付く。同社のカプチーノ同様、取り外した屋根を専用カバーに入れてリアトランク内に収納するが、リアウインドウは固定式で、脱着や収納は出来ない。トランクリッドにはハイマウントストップランプを内蔵したリアスポイラーを標準装備する。

シートはセミバケットで、表皮は柄物のマリンカラーで専用だが、その他の内装部品にはエスクードからの流用部品も多い。

国内向けのボディカラーは当初、サターンブラックメタリックとアンタレスレッドのみであったが、のちにマーキュリーシルバーメタリックも追加された。

関連項目

外部リンク

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