スズカケノキ
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テンプレート:生物分類表 スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木、学名: テンプレート:Snamei)は、スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉樹。果実が楽器の鈴に似ていることからこの和名がついた。
属の学名であるプラタナスと呼ばれることが多いが、日本で見かけるプラタナスは、本種よりもモミジバスズカケノキであることが多い(後述)。
特徴
樹高は約10〜30 mに達する。樹皮が、斑に剥げる特徴を持つ。
葉は大きく、カエデに似ていて、掌状に5~7裂し、裂片には鋸歯がある。葉柄の基部に小さい托葉がある。
花期は春で、花は淡黄緑色で、雌花、雄花を、別々の葉のつけ根の頭状花序につける。
果実は、晩秋、長い柄の先に痩果が多数集まった3.5cm[1]ほどの球形果を、1本の果軸に3~4個連なって下垂する。
- Platanus orientalis bark on trunk 02.jpg
樹皮
- Platanus orientalis leaf by Line1.jpg
葉
- Platanus orientalis flowers Izmir.jpg
花
- Platanus orientalis fruits, Thasos.jpg
果実
- Platanus nucula 02.JPG
種子
分布・生育地
原産地はヨーロッパ南東部~アジア西部で、日本への導入は明治年間とされる。
保全状況評価
- LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver. 2.3 (1994))[2]
利用
成長が早い[1]ため、街路樹や庭園樹として利用されてきた。日本では街路樹として、モミジバスズカケノキ が多く使われる[3]。モミジバスズカケノキは、スズカケノキとアメリカスズカケノキとの雑種である。
文化
「篠懸の花」は春の季語。
花言葉は「天才」[4]。この花言葉は、古代ギリシアにおいて、アテネにあるプラタナスの並木道の木陰で、哲学者たちが哲学などを説いたことに由来する[4]。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:IUCN2
- ↑ 日比谷花壇|ロマンの会 テンプレート:リンク切れ(アメリカスズカケノキとモミジバスズカケノキの葉の違いを解説)
- ↑ 4.0 4.1 テンプレート:Cite book