スウェプト・アウェイ
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テンプレート:Infobox Film 『スウェプト・アウェイ』(Swept Away)は、2002年に公開されたイギリス・イタリア合作の映画。リナ・ウェルトミューラー監督による1974年の『流されて…』のリメイク版。ガイ・リッチーが監督・脚本を手掛け、マドンナが主演を務めている。
撮影はヨーロッパのマルタ島やサルディニア島などで行なわれた。なお、もう一人の主役であるジュゼッペの役は、オリジナル版を演じたジャンカルロ・ジャンニーニの息子が演じている。
ストーリー
製薬業界の大物である夫トニーとともに地中海旅行に訪れていたアンバーは、ある日ボートのエンジンが故障してしまい、船の乗組員のジュゼッペと共に無人島に漂着する。クルーザーの中では散々ジュゼッペの事をいびりとおしていたアンバーだが、無人島では漁師として育ったジュゼッペに分があり、逆に服従を強いられる。始めはいがみあう二人だが、無人島で暮らす内に愛が芽生え、二人は共に生きる事を願うようになる。1ヵ月後、二人は救助され駆け落ちを願うが、トニーに勘付かれ、二人は離れ離れになってしまう。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
アンバー | マドンナ | 唐沢潤 |
ジュゼッペ | アドリアーノ・ジャンニーニ | 井上倫宏 |
トニー | ブルース・グリーンウッド | 内田直哉 |
船長 | ヨルゴ・ヴォヤギス | 藤本譲 |
デビ | エリザベス・バンクス | 斎藤恵理 |
マイケル | デヴィッド・ソーントン | 安井邦彦 |
マリーナ | ジーン・トリプルホーン | 榎本智恵子 |
トッド | マイケル・ビーティー | 遠藤純一 |
シェフ | ジョージ・ヤスーミ | 石井隆夫 |
船員 | リカルド・パーナ | 木村雅史 |
ベルボーイ | アンドレア・ラガッツ | 栗山浩一 |
評価
ガイ・リッチーの3作目にあたる長編映画だが、前2作と打って変って大変評価が低い。2003年には作品賞、リメイク賞、監督賞、主演女優賞、スクリーンカップル賞と、その年最多の5部門でのゴールデンラズベリー賞を獲得してしまった。主にマドンナの演技、平坦な演出が批判の槍玉に挙げられている。また、公私混同ぶりが反感を呼び、「魅力のない胴体をあらわにするのは犯罪」と叩くマスコミが相次いだ[1]。マドンナ本人は同年の『007 ダイ・アナザー・デイ』でも最低助演女優賞を受賞し、1人で3部門も受賞している。
脚注
公式サイト
外部リンク
テンプレート:ガイ・リッチー- ↑ 2006年10月号「日経エンタテインメント!」