ジョン・ダウランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Portal クラシック音楽 ジョン・ダウランドJohn Dowland, 1563年 - 1626年2月20日)は、イングランド作曲家リュート奏者である。

生涯

1588年にオックスフォード大学で音楽学士となった。宮廷リュート奏者を望むも、自身がカトリック教徒であったため、イングランド国教会の英国では受け入れられず、海外に職を求めた。ニュルンベルクヴェネツィアフィレンツェなどヨーロッパ各地を遍歴し、1598年から1606年にはデンマーククリスチャン4世付きのリュート奏者を務めた。

1606年にイングランドへ戻り、1612年に国王付きのリュート奏者となった。ダウランド自身は、その名のもじりである "semper dolens"(常に嘆いている)を標榜したが、陽気な人間であったと伝えられる。

作品

作品は声楽とリュート音楽に分けられる。宗教的な楽曲はほとんど見あたらず、愛や悲しみを歌う通俗作品が特徴的である。

声楽は世俗曲であり、1597年、1600年、1603年に歌曲集が出版され、80以上の作品が残されている。『流れよ我が涙』(Flow my tears)は当時のもっとも高名な歌である。

リュート音楽は、ファンタジアパヴァーヌガリヤードジグなどの舞曲を含む、独奏ないし合奏の曲である。ダウランドの作品は広くヨーロッパで愛好され、多くの作曲家が彼のメロディーを元にして舞曲を残した。

文学においても、『流れよ我が涙』がSF作家フィリップ・K・ディックにより、小説『流れよ我が涙、と警官は言った』のモチーフとして参照されている。

2006年、ポップス界の大御所スティングが、ダウランド作品集『ラビリンス』(Songs from the Labyrinth)を発表して注目された。

録音

外部リンク