ジム・ホール
テンプレート:Infobox Musician ジム・ホール(Jim Hall、本名ジェームズ・スタンリー・ホール (James Stanley Hall) 、1930年12月4日 - 2013年12月10日)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ギタリスト。現代ジャズ・ギター界の巨匠で、パット・メセニーなど多くのギタリストが、ジムからの影響を公言している。
来歴
ニューヨーク州バッファロー生まれ。幼い頃クリーブランドに引っ越す。1955年よりチコ・ハミルトン楽団で活動。1957年、初のリーダー・アルバム『ジャズ・ギター』発表。
1960年代は、サイドマンとしての活動が中心となる。1960年から1961年にかけてエラ・フィッツジェラルドのバックを務め、傑作ライブ・アルバムとして名高い『マック・ザ・ナイフ-エラ・イン・ベルリン』にも参加。また、エラのツアーに帯同して南米を訪れた際、ボサノヴァを知り、自分の演奏スタイルに取り入れる。1962年にはビル・エヴァンスとの連名で『アンダーカレント』を録音し、また、ソニー・ロリンズやアート・ファーマーのリーダー・アルバムにも参加。1969年、12年ぶりのリーダー・アルバム『ジム・ホール・イン・ベルリン』発表。
1972年、ロン・カーターと連名で制作したベースとギターのデュオ作品『アローン・トゥゲザー』が話題となる。ロンとは以後も度々共演。1975年には、チェット・ベイカーなどを迎えて録音したリーダー・アルバム『アランフェス協奏曲』が大ヒット。1976年、バンド・リーダーとしては初の日本公演を行う(サイドマンとしての初来日は1967年)。
1992年、ゲイリー・バートンのアルバム『シックス・パック』に参加。1993年にはギター独奏による『デディケイションズ&インスピレイションズ』発表。1999年にパット・メセニーとの共演盤『ジム・ホール&パット・メセニー』発表。
2003年、レーベルをArtistShareに移り、『マジック・ミーティング』というトリオ・アルバムの作成を発表。まだプロダクションが始まる前に先行販売しファンがアルバムに投資するという前代未聞のプロジェクトであった。2005年、ピアニストのGeoffrey Keezer(ジェフリー・キーザー)と共に『フリー・アソーシエィション』というデュオ・アルバムをArtistShareから発表。このアルバムは、ジムが教師をしていたThe New School for Jazz and Contemporary Musicで録音された。2008年、元教え子のビル・フリゼールと共にダブル・ディスクの『ヘミスフィア』を発表した。ArtistShareでリリースされたアルバムはファンの投資によって作成されている。投資参加者はアルバム制作中に写真や動画で進行状況などを伺える。
2013年12月10日、マンハッタンの自宅アパートメントで死去[1]。83歳没。
作品
リーダー・アルバム
- Jazz Guitar(1957年)
- It's Nice To Be With You: Jim Hall In Berlin(1969年)
- Where Would I Be(1971年)
- Concierto(1975年)
- Live!(1975年)
- Jim Hall In Tokyo(1976年)
- Commitment(1976年)
- Jazz Impressions Of Japan(1976年)- 邦題は「無言歌」。ダイレクトカッティングで録音された。
- Jim Hall And Red Mitchell(1978年)
- Circles(1981年)
- Studio Trieste(1982年)
- Jim Hall's Three(1986年)
- All Across The City(1989年)
- Live At Town Hall(1990年)
- Subsequently(1991年)
- Youkali(1992年)
- Something Special(1993年)
- Dedications And Inspirations(1993年)
- Dialogues(1995年)
- Textures(1996年)
- Panorama(1997年)
- By Arrangement(1998年)
- Jim Hall & Pat Metheny(1999年)
- Grand Slam(2000年)
- Jim Hall & Basses(2001年)
- Magic Meeting (2004)
- Free Association(2006年)
- Hemispheres(2008年)
- Conversations(2010年)
- Live at Birdland(2013年)
ロン・カーターとの連名
- Alone Together(1972年)
- Live At The Village West(1982年)
- Telephone(1984年)
アート・ファーマーとの連名
- Big Blues(1978年)
デュオ・アルバム
- Free Association (2005年) with Geoffrey Keezer
- Hemispheres (2008年) with Bill Frisell
テレビ、ラジオ出演
- 地球テレビ エル・ムンド (NHK BS1):2012年5月30日23:00~23:50放送
- ジャズ・トゥナイト(NHK-FM):2012年7月21日23:00~7月22日1:00放送
脚注
外部リンク
捕足:元々書かれていたURLは、次のようなパラメータがついた形になっており、実際のページに飛ばないため、URLが見える形にして残しました。ポストした方は至急、正しいリンクに修正するか、削除されることを希望します。どうも見た感じ、CDのタイトルで、その購入ページへリダイレクトしたいようにも見えます(例えば "Magic Meeting Project"をGoogle検索すると、Artistshare.com内にある販売ページがヒットします)。
http://www.artistshare.com/redirect/?pt=1353 Jim Hall's Official Website http://www.artistshare.com/redirect/?pt=1354 ArtistShare Website http://www.artistshare.com/redirect/?pt=1355 Magic Meeting Project Homepage http://www.artistshare.com/redirect/?pt=1356 Free Association Project Homepage
http://www.artistshare.com/redirect/?pt=1358 Hemispheres Project Homepage- ↑ Guitar Wizard Jim Hall Dies at 83 ABC News 2013年12月11日閲覧。