ジェイムズ・ミード

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ノーベル賞受賞者 ノーベル賞
受賞年:1977年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:国際貿易に関する理論および資本移動に関する理論を開拓した業績を称えて

ジェイムズ・エドワード・ミード(James Edward Meade, 1907年6月23日 - 1995年12月22日)は、イギリスケインズ学派の国際経済学者
ジョン・メイナード・ケインズケインズ経済学ジョン・ヒックス一般均衡理論国際経済学の分析に適用して、国際経済政策の理論を発表したことで知られる。この功績が称えられ、1977年にミードはベルティル・オリーンとともにノーベル経済学賞を受賞した。「サーカス」(ケインズサーカス)の一員であった。

生涯

業績

  • ミードの最大の業績は、ケインズの経済学とヒックスの一般均衡理論に基づくモザック理論(Jacob L. Mosak)を国際経済学の分析に適用し、ケインズが1936年に発表した『The General Theory of Employment, Interest and Money(雇用・利子および貨幣の一般理論)』の解説書ともいえる『An Introduction to Economic Analysis and Policy(国際経済政策の理論)』を同年に発表したことである。1951年に刊行された第1巻『Balance of Payment(国際収支論)』では先進的な分野の理論展開を、1955年に刊行された第2巻『Trade and Weldare(貿易と厚生)』では規範的な理論展開を行った。
  • またミードは、上掲の著作の基礎理論である一般均衡理論に関する考察も行い、イギリスの自由主義的な政策論を展開した。1952年に刊行した『A Geometry of International Trade(国際貿易の幾何学)』では一般均衡理論の幾何学的考察を、1961年に刊行した『A Neo-classical Theory of Economic Growth(経済成長の理論)』では一般均衡理論の代数学的考察を行った。

日本語出版

  • 『経済計画と価格機構――自由制社会主義の経済理論』、関嘉彦訳、社会思想研究会、1950年
  • J・ティンベルゲンと共著)『経済統合の問題 経済同盟の問題――国際経済の統合』、影山哲夫訳、1960年
  • 『国際貿易の幾何学』、文雅堂書店、1963年
  • 『経済成長の理論』、山田勇監訳、ダイヤモンド社、1964年
  • 『経済学原理』(1.定常経済、2.成長経済)、大和瀬達二訳、ダイヤモンド社、1966年
  • 『経済学入門――分析と政策』(上巻、下巻)、北野熊喜男・木下和夫共訳、東洋経済新報社、1967年(改訳版)
  • 『理性的急進主義者の経済政策――混合経済の提言』、渡部経彦訳、岩波書店、1977年
  • 『公正な経済』、柴田裕・植松忠博共訳、ダイヤモンド社、1980年

参考

脚注

  1. Nominal GDP targeting is Left, Right?Jeffrey Frankel, Project Syndicate, May 2, 2013

外部リンク

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