シスコシステムズ

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カリフォルニア州サンノゼのシスコシステムズ本社


シスコシステムズ(Cisco Systems, Inc)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社を置く、世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社。

概要

1984年に、当時スタンフォード大学でコンピュータオペレーターとして働いていたレン・ボサック(1990年解雇)とサンディ・ラーナー(1990年退職)の夫妻によりシスコシステムズとして設立された。企業向けルーティング装置を取り扱い、インターネット関連事業で最も成功している会社のひとつ。ルータ、スイッチ、ワイヤレス製品は世界のトップブランドとなっている。近年は、さまざまな企業向けと電気通信事業者向けの装置を販売している。

キャッチフレーズは "Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn -See how Cisco is redefining the scope of the network.-"。日本では"Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn -IP ネットワーキングのさらなる未来へ-"。

ルーターを製造販売した最初の会社ではないが、マルチプロトコルルーター(異なるネットワークプロトコルを使用するWANネットワークにおいて、相互通信を行うための装置)をはじめて製品として導入した会社である。2012年現在、インターネットプロトコル(IP)が標準としての重要性を増し、マルチプロトコルルーティングの必要性は失われてきたため、シスコ最大のルータはIPパケットとMPLSフレームにのみ対応している。

M&Aや内部開発、他社との連携により、ルータ以外の多くのネットワーク機器市場にも進出しており、2003年にはコンシューマ向け無線LAN機器の製造販売で米国トップメーカーであったリンクシスを買収した(買収後もリンクシスブランドは存続している)ほか、2006年にセットトップボックスやエンドツーエンドの映像配信ネットワーク、映像システムインテグレーション等を手がけるScientific-Atlanta社、2007年は全世界のWeb会議サービス市場で52%のシェアを占めるビデオ会議用ソフトウエア大手のWebEx Communications社、2009年には全世界のビデオ会議の端末市場で41%のシェアを占めるTANDBERG社を買収した。また、2010年にはCisco UCS(Unified Commputing System)と称した仮想化プラットフォームを発表しサーバ分野の進出を果たした。

1990年NASDAQに株式を上場しており、1998年には史上最短の創業14年で株式時価総額1000億US$を突破、ITバブル期の2000年3月には5000億US$に達し、時価総額が世界一になる。その後、ITバブル崩壊により株価は暴落するが、2009年6月8日にはダウ平均株価採用銘柄となった。NASDAQ上場銘柄でダウ採用銘柄となるのは1999年採用のインテル及びマイクロソフトに次いで3銘柄目となる。2011年11月の時価総額は約940億US$である。

日本法人

日本法人は、1992年平成4年)にアメリカ本社の100%子会社の「日本シスコシステムズ株式会社」として設立された。2000年(平成12年)には「シスコシステムズ株式会社」に改称。その後2007年(平成19年)5月に東京都港区赤坂にある東京ミッドタウンへ本社を移転し、同年8月1日には本社の組織再編に伴い「シスコシステムズ合同会社」に改称、同時にシスコシステムズネザーランドホールディングスピーヴィーの100%出資会社となった。2011年(平成23年)には日本経営品質賞を受賞している。

主力製品類

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通信事業者向けハイエンドルータ
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通信事業者向けルータ
  • ルーター(企業向け、通信業者向け)/MPLSスイッチ
  • イーサネットスイッチ
  • IPコミュニケーション関連製品(VoIPゲートウェイ, IP電話など)
  • ネットワークセキュリティ製品(ファイヤーウォール, VPN集線装置など)
  • ストレージエリアネットワーク(SAN)スイッチと関連アプリケーション
  • ワイヤレス製品(無線LAN機器など)
  • メトロオプティカルスイッチ
  • ブロードバンド・ケーブル・モデム終端装置
  • サービスコントロール
  • コンテントネットワーキング
  • ネットワーク管理アプリケーション
  • ユニバーサルゲートウェイ/アクセスサーバ
  • WANスイッチ(ATMスイッチ)

資格認定

シスコはネットワークフィールドのプロフェッショナル向けに以下の認定を行っている。なかでも、CCIEはコンピュータ業界における最難関試験のひとつとして知られている。

  • CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)
  • CCDE(Cisco Certified Design Expert)
  • CCNP(Cisco Certified Network Professional)
  • CCDP(Cisco Certified Design Professional)
  • CCNA(Cisco Certified Network Associate)
  • CCDA(Cisco Certified Design Associate)
  • CCVP(Cisco Certified Voice Professional)
  • CCIP(Cisco Certified Internetwork Professional)
  • CCSP(Cisco Certified Security Professional)
  • CCENT(Cisco Certified Entry Networking Technician)

シスコは、学生がコンピュータネットワークの設計とメンテナンスの方法を学習する場として、「シスコ・ネットワーキングアカデミー」を立ち上げている。現在161カ国でこのプログラムは採用され、日本国内では180校以上が参加している。

社名の由来

"Cisco"の社名は、サンフランシスコの省略である。John Morgridge、34人の従業員、および初代社長によると、創設者は会社を登録するためにサクラメントまで運転している間に、名前とロゴを決めたとされる。cisco Systems(小文字の"c")という名前をエンジニアコミュニティで一定期間使用した後、公式な社名をCisco Systems, Incとした。ciscoSystemsの文字は、時折バグレポートやIOSメッセージの中に見ることができる。

なお、会社のロゴは、サンフランシスコの名所であるゴールデンゲートブリッジをデザインしたものとなっている。

脚注

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関連項目

外部リンク

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