サートゥルヌス
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テンプレート:Roman mythology サートゥルヌス(Sāturnus)は、ローマ神話に登場する農耕神。英語ではサターン。ギリシア神話のクロノスと同一視され、土星の守護神ともされる。妻はオプス、あるいはレアーとされる。
概要
農耕が時を刈り取るという意味も持ち農耕神のクロノスが時の神として混同されて扱われる時があるようにサートゥルヌスにも同様の傾向が見られる。農耕神とも時の神とも、または農耕と時の両方を司ると扱われている時もあり文献によって扱いが異なっている。ただし古代から農耕の収穫などの周期は重要であり、農耕神は時を司る神として扱われていたという説もある。
彼を祀る神殿(サートゥルヌス神殿)は、ローマの七丘の一つカピトリヌスの丘のふもとのフォルム・ロマヌムの西端にあり、ここにはローマの国庫が置かれ、また法文や元老院決議が保管されるなど、政治的にもきわめて重要な神殿だった。
彼の祝祭はサートゥルナーリア(Sāturnālia)と呼ばれ、毎年12月17日から7日間執り行われた。 その間は、奴隷にも特別の自由が許され、楽しく陽気に祝われた。
後世への影響
サートゥルナーリアでは、人々はろうそくや小さな人形を贈物として交換した。 この風習は、のちにキリスト教におけるクリスマスに受け継がれたという。
ギリシャ神話との関係
クロノスと同一視された後の神話では、ユーピテルにオリンポスを追放された彼は地上に降り立ち、カピトリヌスの丘に一市を建設してイタリアの王となった。
そして当時、未開野蛮の民だった人々に農業やブドウの木の剪定などを教え、法を発布して太古の黄金時代を築いたという(文化英雄)。
一説によると、彼をイタリアに迎えたのはヤーヌスだったという。
関連項目