サウナ風呂
サウナ風呂(サウナぶろ)、または単にサウナとは、湯を満たした浴槽に入るのではなく、温度が非常に高い部屋に裸で入ることによって、汗をかく風呂。蒸し風呂のこと。
健康ランドやカプセルホテル、スポーツクラブに設置されている。また、単独でサウナと称している施設もあり、それらの中には簡易な宿泊施設として利用できるものもある。
一般にサウナの発祥はフィンランドとされる[1]。1000年以上の歴史があり、フィンランドの各家庭には必ずといってよいほどサウナがある。体への負担を考慮し、週1回程度の利用が多いようである。
サウナの種類
フィンランドサウナなどの乾式のもの(狭義には、これのみをサウナという)と、スチームバス、ミストサウナなど湿式のものがある。日本古来のかま風呂や、温泉の蒸気を利用した蒸し湯なども湿式サウナの一種である。
乾式の場合、室温は80~100℃もあるが、乾燥しているため火傷を起こさずに済む。ただし、金属性の装身具を身につけたまま入ると、熱くなって危険である。また、壁に触れると低温やけどをしやすいため、壁にもたれてはいけない。口で息をすると、内臓に悪影響が及ぶため、鼻で息をしないといけない。
また、日本の銭湯に併設されているようなサウナの場合、所によってはマナーの悪い利用者が多く、濡れたタオルを室内で絞るなど、乾式サウナにも関わらず、フィンランドサウナと同一視しているせいか、室内に水蒸気を発生させてしまうが、水蒸気は空気の300倍の熱伝導率を有するため、80℃程度の本家に近い温度で、遠赤外線サウナなどの設備が折角備わっていても、体感温度が高まるために、滞在時間が短くなってしまうことで、効果が減弱されてしまうので、無用の水分を室内に充満させるのは、マナー上も効果の上でも禁忌である。
フィンランドサウナ
フィンランドサウナにおいては、熱く焼けた石の上に水をかけて蒸気を発生させ、体感温度を上げる。これをリョウリュ(löyly、日本表記では一般にロウリュ)という。温度の調整は水のかけ方で調整する。また白樺の葉で体を叩くことも行われ、筋肉のマッサージ効果があるとされる。
塩サウナ
日本国内のスーパー銭湯で見られる。ソルティサウナとも呼ばれ、サウナ浴室内で身体の皮膚に塩を塗布する。これは皮膚表面に塗布した食用塩(精製食塩の場合もあれば天日塩などの場合もある)がサウナでの発汗で溶け、その塩水で身体をマッサージすることにより、皮膚表面の消毒・清浄が行なわれる。また溶け切っていない塩の粒でのスクラブ効果が相乗されることにより、健康・美容に良いと宣伝されている。塩を塗布する際には、皮膚を傷めないように力を入れて塩を摺り込まないようにし、塩の脱水効果により痛みを生じるので、顔や性器・肛門などの粘膜部に塩が付かないようにする。また、塩サウナ浴室から出た後には、塩が皮膚に残らぬようシャワー等で洗い流すようにする。塩サウナは主に中低温の乾式サウナで提供されるが、稀に高温の塩サウナや湿式の塩サウナもある。
関連項目
参考文献
外部リンク
- ↑ フィンランドのサウナ事情 フィンランド大使館商務部