アルファルド

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アルファルド(Alphard)あるいはうみへび座α星は、うみへび座で最も明るい恒星で2等星。

概要

2等星の中では際立って明るいほうではないが、アルファルドの属するうみへび座をはじめ、周囲の星座はろくぶんぎ座コップ座など暗い星ばかりからなる星座ばかりであるため、その中で橙色に光るこの星は、容易に見つけることができる。

詳しい視線速度測定の結果、視線速度スペクトル線形の変化があることが分かった。アルファルドの震動(星震という)は複数のものが並行していて、かつ周期的である。期間は数時間から数日である。短期的な変化は、太陽と同様に、星の脈拍の結果であると思われる。また、スペクトル線形と視線速度の非対称である変化の間に、相関関係も見つけられた。アルファルドの震動は、星震学においては非常に興味深いものである[1]

巨星化が進んでおり、太陽の位置においた場合、表面は水星軌道の半分辺りまで達する。巨星または輝巨星であるアルファルドは、同じくらい巨星化が進んだ段階にあるアークトゥルスアルデバランと比べて、実際の光度が大きい。また、アルファルドは若干バリウム星としての性質を持っている。バリウム星の多くが、以前は連星だったと考えられている。今のアルファルドより大きかった当時の主星が、先に巨星化して死を迎え、そのときの核融合の結果にできた物質がアルファルドに流れ込んだものであると考えられる[2]

名称

α Hydrae、略称α Hya。固有名のアルファルドは、アラビア語で「孤独なもの」を意味する فرد|الفرد (al-Fard, Fard) に由来する[3]。周囲に明るい星がないことから名づけられた名前である。別名コル・ヒドラエCor Hydraeラテン語で「蛇の心臓」の意)は、ちょうどうみへびの心臓に位置することからティコ・ブラーエによって名付けられた。[4]

脚注

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注釈

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出典

  1. Setiawan, J., Roth, M., Weise, P., Dölinger, M. P. (2006) Multi-periodic oscillations of HD 32887 and HD 81797. Memorie della Societa Astronomica Italiana, 77, p.510
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite book
  4. テンプレート:Cite

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関連項目