ケルチ海峡
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ケルチ海峡(ケルチかいきょう、テンプレート:Lang-ru キェールチェンスキイ・プラリーフ、ウクライナ語:Керченська протока ケールチェンスィカ・プロトーカ)は、黒海とアゾフ海を結ぶ海峡である。西はウクライナ領のクリミア半島、東にはロシア連邦のタマン半島がある。クリミア半島は現在ロシア連邦が実効支配している。
概要
紀元前438年には、この一帯にギリシア植民都市の発展したボスポロス王国が成立している。
国境紛争
1991年のソビエト連邦解体後、ロシア連邦とウクライナの間での国境紛争が発生した。1997年には両国間で友好条約が結ばれ、海峡にあるトゥーズラ島はウクライナ領と認められた。しかし海峡の主要な航路を実効支配するウクライナに対してロシア側は不満を強め、2003年にはロシア連邦がトゥーズラ島に堤防を建設しようとしたためウクライナ側が軍を派遣するなど問題になった(トゥーズラ岬の紛争)[1]。
2010年4月25日、ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領とウクライナのヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領はケルチ海峡に橋を建設する合意書に署名[2]。2012年7月12日にはウラジミール・プーチン大統領がヤヌコーヴィチと会談し、トゥーズラ島の領有権がウクライナ側にあることを再確認し、海峡における船舶の通航をロシアとウクライナの両国で共同管理することで合意に達した[3]。
脚注
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