クリスタ長堀

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テンプレート:商業施設 クリスタ長堀(クリスタながほり)は、大阪市中央区南船場にある長堀通地下街である。

位置

大阪市の中心部を通る、長堀通の四つ橋筋から堺筋までの全長730mの部分の地下にある心斎橋周辺地下街で、延床面積は81,765m²。住居表示は大阪市中央区南船場二丁目長堀地下街1号〜2号、南船場三丁目長堀地下街3号〜5号、南船場四丁目長堀地下街6号〜8号。

規模

店舗面積(SC面積共=商業小売店など)は9500m²であり、テナント数100、駐車台数1030台である[1]

地下街面積

延床面積8万1765m²は、単体地下街面積日本一(2010年時点)。

この日本一というのは、単独地下街として、大規模小売店舗法(現在の立地法)などで届け出た面積が最大ということである。接続の地下街はなく、他の地下街との面積を合算したものではない。梅田名駅の地下街が日本一と言われるのは、あくまで接続している複数の地下街を合算したものである。

この面積の中には広大な通路や駐車場が含まれている。もともと長堀は駐車場であったこともあり、商業施設として必要な駐車台数を充分上回る規模の駐車場を持っている。かつては閉店したそごう心斎橋本店の駐車場として、1030台分を丸ごと契約していた。

駐車場

商業施設の下にある。長堀通国道308号)から入ることができる。また、東行、西行どちらにも出入口がある。面積は4万5400m²。

そごう心斎橋本店(現在は閉店)が、1030台分の駐車場を契約していた。

沿革

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  • 1991年12月 - 長堀通改造計画の調査・検討開始。
  • 1992年5月20日 - 大阪市(42.1%)のほか29社の出資により、第三セクターの大阪長堀開発株式会社(後のクリスタ長堀株式会社)を設立。
  • 1997年5月 - 大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線全線開業とほぼ同時に、「クリスタ長堀」開業。
  • 2000年3月 - 大阪長堀開発株式会社が、クリスタ長堀株式会社に商号変更。
  • 2001年2月 - クリスタ長堀株式会社が、経営改善計画を策定。
  • 2004年11月1日 - クリスタ長堀株式会社が、経営破綻状態となり、大阪地方裁判所特定調停の申立て。
  • 2005年6月28日 - 特定調停が成立。
  • 2006年4月24日 - クリスタ長堀株式会社が、株式会社大丸コム開発との間で、地下街運営全般につき10年間の業務委託契約を締結。
  • 2006年7月 - クリスタ長堀が、株式会社大丸コム開発の運営となる。

運営会社

クリスタ長堀株式会社。1992年に大阪市などの第三セクターとして設立したが、2004年11月1日特定調停を申し立てた。2004年10月末の借入金残高320億円である。

旧長堀川を埋め立てて、大阪市が地下駐車場を運営していたが、地下鉄長堀鶴見緑地線を建設するに当たり、駐車場を含めて一体化した地下街を建設した。心斎橋筋と交差する東西に長い立地は、特に堺筋側で集客力に欠け、開業当初より苦しい運営であった。その後、経営再建に取り組んだ結果、2005年度に初めて黒字を計上、2006年度決算では、4億1500万円の最終利益を計上している。

なお、現在は大丸子会社の大丸コムが運営を委託されており、その手法によってリニューアルも進んでいる。2006年度のテナント売上高は81億6000万円。

交通機関

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 日本ショッピングセンター協会資料

外部リンク