ガボラ

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テンプレート:Pathnav ガボラは、特撮テレビ番組ウルトラマン』を始めとするウルトラシリーズに登場する架空の怪獣。別名「ウラン怪獣」。

『ウルトラマン』に登場するガボラ

ウルトラマン』第9話「電光石火作戦」(1966年9月11日放送)に登場。

  • 身長:50メートル
  • 体重:2万5千トン
  • 能力:ウランを求め地中を掘り進む。顔のまわりにある6枚の鰭(ひれ)を閉じ、顔面を保護。皮膚は鋼鉄の5倍の硬度を持つ[1]
  • スーツアクター:中島春雄[1]

劇中では暴風に紛れて復興活動中の村を襲う。武器は口から吐く放射能光線。ウラン235を好物としている。食べる時にもウランを放射するので周囲にいることは非常に危険。普段は四足歩行で行動するが、戦闘時になると後肢で立つ。防衛隊と科学特捜隊の火炎攻撃およびウラン235をぶら下げたヘリコプターで誘導され、これを撃墜して捕食しようとするが、ウルトラマンの飛び蹴りにひるんだところへ鰭を2枚もぎとられ、パンチを浴びて弱ったところで首投げを受けて絶命する。

  • 劇中では初登場にもかかわらず、嗜好・特徴などを村の住人達やキャンプに来ていた少年団、科学特捜隊に知られている。これは準備稿・決定稿の段階で前作 『ウルトラQ』 第18話「虹の卵」の後日譚という設定でパゴスが再登場する予定だったのが、最終決定稿で新怪獣に変更されたためである[2]。パゴスと同じくウランを好物としているのもその名残りである。
  • 台本では、ガボラの最後は富士山の雪崩で生き埋めになると書かれていた[3]
  • 放射能光線は『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』でリュームレーザーと名づけられた。
  • 着ぐるみバラゴン→パゴス→ネロンガマグラーからの改造[4]。撮影終了後はアトラクション用ネロンガとして活躍した後、東宝映画のゴジラシリーズ第9作『怪獣総進撃』にて再びバラゴンとなった。『ウルトラ怪獣大百科』では「これらの怪獣になんらかの関連性があるのではないか」という説を取り上げている。
  • 同作の第39話でゼットンに倒されたウルトラマンの走馬灯として登場。映像は第9話の流用。

『ウルトラマンパワード』に登場するガボラ

ウルトラマンパワード』第5話「電撃防衛作戦」(米国版サブタイトル:MONSTROUS MELTDOWN)に登場。過去の作品に登場した個体と区別するために玩具などではパワードガボラの名称が用いられている。

  • 身長:85メートル
  • 体重:5万トン

ウランを消化する能力を持つ爬虫類の一種。地中を高速で掘り進むことが出来る。頭部の殻を鳥の嘴のように器用に操ることも出来る。ウラン採掘会社の輸送車を運転手ごと飲み込み、採掘会社の社長も踏みつぶして殺害する。また、軍の試作兵器も飲み込んだとされる。全身がウラン鉱石で覆われた危険な生物で、ミサイル攻撃などを行うと核爆発の危険性を伴うため迂闊な攻撃はできない。当初は、地下をウラン鉱脈が移動する謎の現象と思われていた。放射能や電磁波を発しながら行動する。そのためレーダーは支障を来し、ミサイルは照準を合わせることが出来ないため誘爆の危険性が高い。通信機も使えなくなるため、W.I.N.R.は影響のないマイクロ波通信機を用意する。弱点は殻に覆われた頭部であるが、初代と異なり常にその殻を閉じている。しかしパワードとの戦いの最中、ストライクビートルの砲手サンダースが、レーダー照準なしでミサイルを放つという神業的な技量でウラン鉱石の鱗を持たない頭部の殻に命中させる。その衝撃を受けて殻を開けたところに、メガスペシウム光線で頭部のみをピンポイントで撃ち抜かれ、核爆発を起こす前に蒸発する。

初代は4足歩行で殻は6枚だが、こちらは2足歩行で殻は4枚という違いもある。また、初代との大きな違いは光線技を持たない、手足の指が初代より1本多く爪が長い、尾が長いなどの違いがある。

  • 体表の岩状の物体は結晶化したウランであり、日本側脚本では核物質結晶化の技術が発見されるという結末であったとされる。
  • デザインは前田真宏[5]。ヒレと胴体の継ぎ目が生物として不自然にならないようアレンジされている[5]

その他の作品に登場するガボラ

脚注

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関連項目

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  1. 1.0 1.1 『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社、2012年、ISBN 978-4-06-218128-0)
  2. 変更された最大の理由は、同時期の脚本「恐怖のネロンガ」が、パゴスを改造する形で制作の第一ブロックに入ることになったためである
  3. 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』洋泉社69ページ
  4. 『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社、2012年)では第8話が制作No.8、第9話が制作No.7とし、ネロンガからガボラになったあとマグラーに改造されたとしている。
  5. 5.0 5.1 テンプレート:Cite book
  6. B-club 83 octobr 1992