カール・ラーナー
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カール・ラーナー(Karl Rahner、1904年3月5日 - 1984年3月30日)は、ドイツ出身のカトリック教会の司祭、イエズス会員、20世紀を代表する神学者の一人。宗教的包括主義を唱えた。
ドイツのフライブルク出身のカール・ラーナーは、1922年、イエズス会入会。1932年、司祭叙階。第2バチカン公会議においてイヴ・コンガールらと共に主導的な役割を果たした。カトリック信仰を現代的な感覚で理解し、つねに人間という視点を保持しながら解釈したことで知られる。また、「無名のキリスト者」という概念を用いて、他宗教信者への神の救いの可能性を示唆し、他宗教信者への一定の理解を示した。
1984年3月30日、オーストリアのインスブルックで死去した。
主な著作(日本語版のあるもの)
- 「キリスト教とはなにか」(エンデルレ書店)
- 「人間の未来と神学」(中央出版社、サンパウロ社)
- 「あなたの兄弟とは誰か」(サンパウロ社)