ケイマン諸島
テンプレート:Infobox British territory ケイマン諸島(ケイマンしょとう、テンプレート:En)は、西インド諸島を構成する諸島の一つ。イギリスの海外領土であり、グランドケイマン島、ケイマンブラック島、リトルケイマン島の3島からなる。人口は57,570人(2012年)で、首都はジョージタウン。
歴史
1503年5月10日、クリストファー・コロンブスの4度目の航海中に発見された。無人島であり、岩と間違えるほどたくさんのウミガメがいたことからスペイン語でウミガメを意味するラス・トルトゥガス(Las Tortugas)と命名された。しかし発見当時アメリカワニも多く生息していたことから、カリブ・インディオの言葉でワニを意味するケイマナス(Caymanas)と言う名で呼ばれるようになり、それが現在の「ケイマン」の名の語源になっている。1655年にオリバー・クロムウェル率いるイギリス海軍がスペイン領だったジャマイカを奪い、1670年、テンプレート:仮リンクでジャマイカとともにイギリス領となった。ケイマン諸島の最初の住民はクロムウェルの海兵であるウィリアム・ボーデンで、テンプレート:仮リンクと言う入植地を築き、20世紀初期にケイマン諸島の首都がジョージタウンに移るまでボーデンタウンはケイマン諸島の中心地であった。後は難破船の船員などと言われている。その後、海賊がケイマン諸島に侵入し、ケイマンブラック島にある洞窟に財宝を隠したと言われ、ロバート・ルイス・スティーヴンソンが書いた宝島のモデルにもなったと言われている。1961年に西インド連邦が結成され、1962年にジャマイカが独立するまでは、ジャマイカとケイマン諸島は一つの植民地として統治されていた。
2004年、ハリケーン・アイバンおよびテンプレート:仮リンクにより被害を受けた。
政治
ケイマン諸島は自治権を持っており、18歳以上の者に対して選挙権がある。議会は4年ごとに改選される。社会政策は全くと言っていいほど充実しておらず、福祉国家以前の夜警国家であるなどと言われることもある。
法
ケイマン諸島は、それ自体独自の法域である。詳細は、ケイマン諸島の法を参照。
地理
ケイマン諸島はジャマイカから北西約30Kmに位置し、グランドケイマン島(195.85Km2)、ケイマンブラック島(36.26Km2)、リトルケイマン島(25.9Km2)の3つのサンゴ礁の島からなる。
経済
ケイマン諸島は西インド諸島の中では生活水準が高い。主要産業は観光で、古くからスキューバダイビングの名所として知られる。タックス・ヘイヴンであるためオフショア・バンキングも盛んで、ここに資産運用会社や特別目的会社(SPC)を置く海外の金融業も多い。しかし租税回避やマネーロンダリングにケイマン法人が使用されることも多いため、OECDはケイマン政府に対し、透明性と実効ある情報交換を2005年までに実現するよう要求している。2010年には、英国のシンクタンクにより、世界第34位の金融センターと評価されている[1]。
交通
空港はグランドケイマン島のオーエン・ロバーツ国際空港がある。ケイマンブラック島にもジェラルド・スミス空港という空港がある。リトルケイマン島はエドワード・ボーデン飛行場があるが、一般の道路が滑走路代わりに使われており、小型機でしか着陸できない。
住民
多くは、イギリスの白人とアフリカ系黒人との混血のムラートで、50%を占めている。後は、黒人が30%、白人が20%である。宗教はキリスト教のプロテスタントが85%を占める。公用語は英語。
電圧とプラグ
電圧は110Vで周波数は60Hz。プラグの形状は日本と同じAタイプ。