エルサレム教団は初期キリスト教団ないしユダヤ教ナザレ派の一部。エルサレム教会の前身(伝承では同一とみなす)。
この教団にペンテコステに聖霊が下ったとの伝承があり、正教会ではこれをもってはじめて教会が建立されたとする。主の兄弟ヤコブが指導していたことで知られるが、最初期の指導者はペトロだった可能性も高い。
アラム語使用者を中心とし、ヘレニスト信者とはある種の緊張関係にあったようである。 当初は他の教団にも指導力を持っていたと推定されるが、ユダヤ戦争の後は衰微し、影響力を失った。