エミール・クレペリン
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エミール・クレペリン(Emil Kraepelin, 1856年2月15日 - 1926年10月7日)はドイツの医学者、精神科医。ドルパート大学、ハイデルベルク大学、ミュンヘン大学教授。
経歴
ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州ノイシュトレリッツに生まれた。1899年、精神病を早発性痴呆(のちのスキゾフレニア(schizophrenia)、日本の精神医学用語では統合失調症、旧・精神分裂病)と双極性障害(躁鬱病)に分類し、近代精神医学の基礎を築いた。また、彼の作業曲線に関する研究は、後に日本の内田勇三郎による内田クレペリン精神検査(クレペリン検査)の原型となった。ミュンヘンにて没。
関係人物
直弟子には、現在アルツハイマー型認知症として知られる疾患を初めて報告するとともに、その病理像を探求したことで知られるアロイス・アルツハイマーや、レビー小体型認知症の名称のもとになったフレデリック・レビー (Frederic H. Lewy) などがいる。