ウンウンペンチウム
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ウンウンペンチウム (テンプレート:Lang-en-short) は原子番号115の元素。元素記号は Uup。仮の名称である。
2013年8月現在で複数の発見報告があるが、認定に至っていない。第15族元素に属する超ウラン元素で、周期表でビスマスの下に位置するため「エカビスマス」と呼ばれることもある。
歴史
2004年2月2日、ドゥブナ合同原子核研究所とローレンスリバモア国立研究所の共同研究チームが、 カルシウムをアメリシウムと衝突させて生成に成功した[1][2]と発表した。 テンプレート:Indent
モスクワ郊外にあるサイクロトロンにおける、2003年7月14日から8月10日までの実験で、存在時間が約87ミリ秒のウンウンペンチウムを観測し、さらにアルファ崩壊によって生じたウンウントリウムを観測、存在時間は約1.2秒だったという。
2011年1月に発表された、IUPAC と IUPAP の113から116および118番元素についての合同作業部会の報告書[3]では、115番元素の認定は見送られた。
2013年8月27日、フィジカル・レビュー誌にてスウェーデンルンド大学核物理学部のDirk Rudolph 教授のチームが、重イオン研究所で2004年の実験の再現に成功したと発表した[4]。 今後、IUPACとIUPAPでの審査・承認を経て認定されれば、新元素発見となる[5]。