ウィンダム (ガンダムシリーズ)
テンプレート:Pathnav ウィンダムは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の兵器。
機体解説
ダガーLに次ぐ地球連合軍の汎用主力機。開発はユニウス条約締結前後より開始され、ブレイク・ザ・ワールド事件直後の時点で相当数が配備されている。
地球連合製MSの一つの「到達点」であるとされ、カタログスペック上では名機GAT-X105 ストライクと同等の性能を持つとされる。ストライクの完全量産化は地球軍にとって悲願であり、本機はパイロットの腕次第ではザフトのザクとも互角に渡り合えると云われる[1]。
従来のダガー系に比べ細身な体型で、足の踵が二股に分かれているなど異なった特徴を持つ。肩部、脚部には大型のバーニアスラスターを備え、より機動性が高められている。背部にはダガー系と同規格のストライカーパック用プラグを持ち、装備換装によって様々な運用状況にも柔軟に対応できる。
武装
- M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器
- 頭部、胸部にそれぞれ2門設置された固定機銃。従来機に採用されていた75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」の6分の1の口径だが、弾芯の改良による貫通力向上や炸薬の改良などによって威力の低下は2分の1に抑えられている。小口径化に伴うスペースの余裕から装弾数が増加している。CIWSとしてはかなり小口径故にMSはおろか航空機に対しての攻撃力もやや心許無いが、その分大量の弾薬を搭載できる為、ミサイル防御用には非常に有用であると言える。「トーデスシュレッケン」とはドイツ語で「死の恐怖」の意。
- ES04B ビームサーベル
- 両腰に装備される接近戦用武装。両腰のアーマーは内蔵のスティレットと供にダガーLと共通の装備である。
- Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾
- 両腰アーマーに収納される投擲用の短剣型爆弾。投擲後はロケット推進で標的に向かい装甲を貫徹、内部で爆発しダメージを与える。 共通装備であるダガーLの他にはNダガーN、ブルデュエルにも同様の装備が採用されている。
- M9409L ビームライフル
- 中距離射撃用のビームライフル。ダガー系のライフルよりも大型で、貫通力が向上している。
- A52 攻盾タイプE(Mk438/B 2連装多目的ミサイル「ヴュルガーSA10」)
- 裏面に2発のミサイルを備えた対ビームコーティングシールド。しかし、対ビームコーティグされているのに、劇中でザクのビーム突撃銃で貫通されているなど矛盾した場面がみられている。先端には打突武器としての二又のブレードを備える。
ネオ・ロアノーク専用機
本機が正式採用される以前に先行して生産された機体を第81独立機動群ファントムペイン隊長ネオ・ロアノーク大佐が自身の専用機とした物。同じく彼の専用機であるエグザスに準じた赤紫のパーソナルカラーが特徴。それ以外は一般機とほとんど同仕様だが、エンジンのリミッターを解除した専用ジェットストライカーを装備し、一般機を凌駕する機動性を発揮する。
劇中での活躍
PHASE-09において、核攻撃部隊として核ミサイル搭載マルチストライカーパックを装備して出撃するがニュートロンスタンピーダーによって艦隊もろとも消滅してしまう。
また、PHASE-16で30機のウィンダムがインパルスとセイバーの2機とミネルバにより全て殲滅されているなど、劇中での一般兵搭乗機は終止「敵の雑兵」「やられ役」どまりで、設定上の高性能を発揮するシーンはなかった。
ネオ・ロアノーク機は一般機と異なり活躍が目立ち、特にベルリンの戦いにおいてフリーダムと交戦。スティレットでフリーダムのシールドを破壊するも、直後に両腕とジェットストライカーを破壊され墜落した。搭乗していたネオは一命を取り止めアークエンジェルに収容された。
その他、一般兵同士の戦闘シーンではザクウォーリアやグフイグナイテッドを撃墜しているシーンがある。
また「PHASE-38」、「PHASE-40」では反ロゴス同盟軍に参加している。総集編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS 選ばれた未来』においても、わずかではあるが姿が映る。
公式外伝である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』にも登場している。登場はごく僅かであるが、本編にないエールストライカーを装備した機体が登場する。
脚注
- ↑ バンダイ「MIA ウインダム」付属解説書より。