ウィキソース
ウィキソース(Wikisource)は、ウィキメディア財団が運営している、ソース(情報源)を対象とする、ウィキペディアの姉妹プロジェクトである。
目的
すべての言語を対象として、自由(フリー)なソーステキストや、その翻訳文をウィキで作成することを目的としている。主にパブリック・ドメインやGFDLで提供されている、文書(法令、文学作品、歴史資料など)、歌詞、演説文、コンピュータ・プログラムのソースコードや統計データ(選挙結果など)などを収録している。
2005年8月時点で同サイトは3800名前後の登録済みユーザ、55の言語によるトップページ、4万3000を超えるページ、2万5000ページ相当のソーステキストを擁している。
歴史
このプロジェクトは、計画段階ではしばしば「プロジェクト ソースバーグ (Project Sourceberg)」 として言及され、投票によって2003年12月6日に「ウィキソース」と公式に名づけられた。
プロジェクトの発足は2003年11月24日で、http://sources.wikipedia.org/ を暫定的なURLとして使用していたテンプレート:いつが、http://wikisource.org/ がこれに代わる正式なURLとして使用されているテンプレート:いつ。
これ以前テンプレート:いつには、パシュトー語版ウィキペディアのアドレスであるps.wikipedia.orgが「プロジェクト ソースバーグ」の頭文字 "ps" を冠していることから誤って用いられていた時期があった。ここに存在していたすべてのテキストは発足とともに暫定URLのサイトに移動された。
ヘブライ語の場合、文字送りが他言語とは違い、一つのサイト内で活動することに不便があるため、2004年頃he.wikisource.orgに分割することとなった。またこれを皮切りに、ほかの言語でもほかの姉妹プロジェクトと同様に分割する議論が行われた。投票で言語ごとに分割することが決定し、2005年8月から移行作業を開始。9月に入り主要言語はほぼ分割を終え、現在では各言語ごとに活動が行われている。
分割を終えた後の多言語同時運用のウィキソースは全言語版のポータルであると同時にウィキメディア・インキュベーターのような役割を果たしており、新しい言語版の試験運用に利用されている。
関連項目
- プロジェクト・グーテンベルク - 電子図書館の先駆け。ウィキソースの旧名プロジェクト・ソースバーグのモデル。
- 青空文庫 - 主にパブリックドメインの日本語文書を収集している。
- プロジェクト杉田玄白 - 外国語の文書の翻訳プロジェクト。
- 物語倶楽部 - 主にパブリックドメインの翻訳文書を公開している。
外部リンク
- ウィキソース(多言語ポータル)
- ウィキソース日本語版
- プロジェクトソースバーグの提案