プログラム (コンピュータ)
コンピュータの分野におけるプログラム(コンピュータプログラム、英:computer programs)とは、コンピュータに対する命令(処理)を記述したものである [1] 。
コンピュータが機能を実現するためには、CPUで実行するプログラムの命令が必要である [2]。 コンピュータが、高度な処理を人間の手によらず遂行できているように見える場合でも、コンピュータはプログラムに従い、忠実に処理を行っているにすぎない。
概要
かつてのコンピュータでは、処理の手順を表すよう電気的配線を行うことによって、プログラムが作成された。これをワイヤードロジック(結線論理)方式という。この方法では、実行するプログラムを変更するたびに、配線の変更作業が必要となった。
一方現在では、プログラム内蔵方式が主流となっている。プログラム内蔵方式では、プログラムは記憶装置に符号化された状態で記憶される。プログラムの実行時には、中央処理装置が記憶装置の所定の番地から、命令を読み込むことで処理が行われる。現在最も普及している、プログラム内蔵方式のコンピュータは、ノイマン型コンピュータである。
また、プログラムによる処理の手順をアルゴリズムと呼び、プログラムを作ることをプログラミング、そのために用いられる人工言語をプログラミング言語と呼ぶ。プログラミングする人をプログラマという。非常に機械の動作に近い処理は機械語と呼ばれるバイナリを用いて記述されるが、そうでない場合は人間に理解しやすいように抽象化したプログラミング言語を用いて行われることが一般的である。これらを用いて記述されたプログラムの設計図をソースコードと呼ぶ。
ソースコードは、それをコンパイルすることで、機械が解釈できる形のプログラムである実行ファイルを得ることができる。一方、コンパイルすることなく、プログラムを実行できる方式として、インタプリタによる方式がある。
プログラムは、実現する機能によって、システムソフトウェアとアプリケーションソフトウェアに分類できる。
プログラムとライブラリ
プログラムは単体ではタスクを完遂できないこともある。特にソフトウェアライブラリが必要な場合が多い。ライブラリは単独では機能せず、プログラムから使われるソフトウェアコンポーネントを集めたものである。もしあるプログラムに、他の多くのプログラムでも共通に使える一般的処理があれば、それらをライブラリとすることで、プログラムの共通化を図ることが出来る。 できないこともある。