イルハンは、トルコ語などのテュルク諸語やモンゴル帝国時代のモンゴル語に特有の称号、人名。イル・ハーン、イル・カン、イル汗などとも表記する。
テュルク語のil/el(国、人々、土地などという意味)あるいはelig/illig(力、霊威などという意味)と、モンゴル語・テュルク語のkhan/han(ハーン)の複合語で、「部民のハーン」「力あるハーン」を意味すると考えられる。13世紀にチンギス・ハーンの孫でクビライの弟にあたるフレグの称号として用いられ、フレグがイランに立てた政権はイルハン朝あるいはイル・ハン国と呼ばれる。
現代では、イルハン(İlhan)はトルコ共和国などで一般的な苗字・男性名。
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