イタリアンスパゲッティ
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イタリアンスパゲッティは、日本独自のスパゲッティ料理の一つ。ナポリタン同様、イタリアには存在しない。
概要
定義や決まった調理法は存在せず、地域によって異なる料理を指す。名前の由来については、ナポリタンの連想としてイタリアンスパゲッティとなった説、それに加え、皿を「板」に見立てた上でスパゲッティを「板スパ」と呼び、だじゃれでイタリアンスパゲッティとなった説などがあるとされる。
関東
東京等の関東圏及び東北地方では、具材はナポリタンとほぼ同じだが、ケチャップを使わずにただ塩と胡椒(と醤油等)で味付けし、油炒めしたスパゲッティの事を「イタリアン」と呼ぶ。
関西
関西では、一部の喫茶店において、ナポリタンをイタリアンと呼んでいる。 (補追)昔は一部ではなく、近畿地方(特に大阪)でイタリアンと表記・呼称していました。
愛知県名古屋市
名古屋では、一部の喫茶店がナポリタンに似た独自の料理をイタリアンと呼んでいる。店により違いはあるが、熱したステーキ皿にナポリタンを盛り、溶き卵を流し込む場合が多い[1]。このため、「鉄板スパゲティ」や「鉄板イタリアン」[1]、「鉄板ナポリタン」[2]とも呼ばれ、店舗によって呼び名が異なる。
このスパゲティの発祥は名古屋市東区にある「喫茶ユキ」で、1961年(昭和36年)に誕生した。当時、店主がイタリア旅行でスパゲティを食した際、途中で冷めてしまうのを不満に思い考案したものである[3]。