アンガルスク
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アンガルスク(ロシア語:Ангарск、英語:Angarsk)は、ロシアのシベリア南東部にある都市である。行政的にはイルクーツク州に属する。 人口は約25万人。シベリア鉄道が通る。首都モスクワから東へ5,150km、州都のイルクーツクからは北西へ40kmにある。また、町の名前の由来にもなっているアンガラ川が流れている。
概要
第二次世界大戦の1948年にドイツ軍捕虜によって工業都市として建設が行われた。1951年に市に昇格した。
産業
近郊には大規模な油田があり、石油化学コンビナートが建設されている。また、原子力発電所も操業している。核燃料サイクルや核燃料の備蓄を行う国際ウラン濃縮センター(International Uranium Enrichment Centre)も2007年に稼動を開始した。
現在、このアンガルスクからバイカル湖の北側を経由して日本海沿岸のナホトカに至る、全長約4000kmのシベリア横断パイプライン計画が検討されている。このルートを使って東シベリアからの原油輸入を目指す日本はロシアに対して早期整備を求め、両国間では最大規模の経済協力となっているが、中国は黒竜江省の大慶市までのルート建設を求め、3国間での外交交渉が続いている。