アラン・バディウ

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2006年のバディウ

アラン・バディウAlain Badiou1937年 - )は、モロッコラバト出身のフランス哲学者である。高等師範学校哲学を学ぶ。パリ第8大学教授、高等師範学校哲学科教授などを勤めるかたわら、ジャック・デリダが初代院長をつとめた国際哲学学院においても教鞭をとる。現在(2013年末)は高等師範学校の名誉教授であり、月に一回水曜日に同校にてセミナーを開催している。スラヴォイ・ジジェクらとともにlacan dot comでも活動。

経歴

政治思想においてはマルクス主義を基盤とし、初期はアルチュセール派だったが、後に袂を分かつ。1968年五月革命においては積極的に活動し、当時パリ第8大学教授であったジル・ドゥルーズを糾弾したという[1]。学生時代から毛派に属した。のちジャック・ラカンのゼミに参加し、近年の著作にみられるがごとく、精神分析学の理論を独自に発展させ、思考している。真理の政治学を名乗ったり、数学集合論代数幾何)を研究したり、小説、戯曲を執筆したりするなど、その活動は広範に渡る。

主要著作

  • Théorie du sujet (1982)
    • 『主体の理論』
  • L'Etre et l'événement (1988)
    • 『存在と出来事』
  • Manifeste pour la philosophie (1989)
    • 『哲学宣言』藤原書店
  • L'Ethique : Essai sur la conscience du Mal (1993)
    • 『倫理──悪の意識についての試論』河出書房新社
  • Beckett: L'increvable désir (1995)
  • Gilles Deleuze : La clameur de l'être (1997)
    • 『ドゥルーズ──存在の喧騒』河出書房新社
  • Saint Paul. La fondation de l'universalisme (1997)
    • 『聖パウロ』河出書房新社
  • Le Siècle (2005)
    • 『世紀』藤原書店
  • Logiques des mondes L'être et l'événement, 2 (2006)
    • 『世界の論理 2:存在と出来事』
  • Circonstances 4: De quoi Sarkozy est-il le nom ? (2007)
    • 『サルコジとは誰か?──移民国家フランスの臨界』水声社
  • L'Antiphilosophie de Wittgenstein (2009)
  • Circonstances 5: L'hypothèse communiste (2009)
    • 『コミュニズムの仮説』水声社
  • Cinq leçons sur le cas Wagner (2010)
    • 『ワーグナー論』青土社

関連項目

脚注

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  1. 『ドゥルーズ──存在の喧騒』河出書房新社