アラン・バディウ
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アラン・バディウ(Alain Badiou,1937年 - )は、モロッコ・ラバト出身のフランスの哲学者である。高等師範学校で哲学を学ぶ。パリ第8大学教授、高等師範学校哲学科教授などを勤めるかたわら、ジャック・デリダが初代院長をつとめた国際哲学学院においても教鞭をとる。現在(2013年末)は高等師範学校の名誉教授であり、月に一回水曜日に同校にてセミナーを開催している。スラヴォイ・ジジェクらとともにlacan dot comでも活動。
経歴
政治思想においてはマルクス主義を基盤とし、初期はアルチュセール派だったが、後に袂を分かつ。1968年の五月革命においては積極的に活動し、当時パリ第8大学教授であったジル・ドゥルーズを糾弾したという[1]。学生時代から毛派に属した。のちジャック・ラカンのゼミに参加し、近年の著作にみられるがごとく、精神分析学の理論を独自に発展させ、思考している。真理の政治学を名乗ったり、数学(集合論、代数幾何)を研究したり、小説、戯曲を執筆したりするなど、その活動は広範に渡る。
主要著作
- Théorie du sujet (1982)
- 『主体の理論』
- L'Etre et l'événement (1988)
- 『存在と出来事』
- Manifeste pour la philosophie (1989)
- 『哲学宣言』藤原書店
- L'Ethique : Essai sur la conscience du Mal (1993)
- 『倫理──悪の意識についての試論』河出書房新社
- Beckett: L'increvable désir (1995)
- 『ベケット──果てしなき欲望』水声社
- Gilles Deleuze : La clameur de l'être (1997)
- 『ドゥルーズ──存在の喧騒』河出書房新社
- Saint Paul. La fondation de l'universalisme (1997)
- 『聖パウロ』河出書房新社
- Le Siècle (2005)
- 『世紀』藤原書店
- Logiques des mondes L'être et l'événement, 2 (2006)
- 『世界の論理 2:存在と出来事』
- Circonstances 4: De quoi Sarkozy est-il le nom ? (2007)
- 『サルコジとは誰か?──移民国家フランスの臨界』水声社
- L'Antiphilosophie de Wittgenstein (2009)
- 『ウィトゲンシュタインの反哲学』
- Circonstances 5: L'hypothèse communiste (2009)
- 『コミュニズムの仮説』水声社
- Cinq leçons sur le cas Wagner (2010)
- 『ワーグナー論』青土社
関連項目
脚注
執筆の途中です | この「アラン・バディウ」は、哲学に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正して下さる協力者を求めています(Portal:哲学)。 |
- ↑ 『ドゥルーズ──存在の喧騒』河出書房新社