アメリカンオークスステークス
アメリカンオークスステークス(American Oaks Stakes)は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場において開催される重賞競走である。格付けはG1。施行条件は芝1マイル1/4(10ハロン、約2012メートル)。出走条件は3歳牝馬。
2002年にアメリカンオークス招待ステークス(American Oaks Invitational Stakes)として創設された。一般に「アメリカンオークス」の通称で知られる。
概要
アメリカにおける3歳牝馬芝路線の春夏シーズンの最高競走(early summer destination)として、また各国の3歳有力牝馬が集まる競走としての位置付けを目指し、国際招待競走として創設された。「オークス」の名称は、イギリスのオークスを源として世界各国で伝統的に3歳牝馬の最高競走に命名されており、アメリカのダート路線では中部地区のケンタッキーオークスや東部地区のコーチングクラブアメリカンオークス(通称CCAオークス)が該当する。
第1回競走の優勝馬メガヘルツが、本競走優勝後もほかのG1競走に優勝するなど活躍。第2回に優勝したディミトロワ(アイリッシュオークス優勝馬)も同様に活躍し、第3回競走よりG1に格付けされた。1着賞金40万ドルというアメリカでは比較的高額な賞金設定もあり、以後各国のクラシック競走で勝利または好走した馬を集め、国際招待競走として定着した。2005年の第5回競走では、日本の優駿牝馬(オークス)優勝馬シーザリオが勝利している。
しかし2010年、カリフォルニア州における競馬産業の不振に伴い、従来75万ドルに設定されていた総賞金が25万ドルに減額され、競走名も「アメリカンオークスステークス」に改称、国際競走の性格は失われた[1]。
歴史
- 2002年
- 3歳牝馬限定競走の国際招待競走「アメリカンオークスインビテーショナルステークス」として創設。
- 1位入線のDublino(ダブリノ)は直線での進路妨害により2着降着、2位入線のメガヘルツが繰り上がり優勝。
- 2004年 - 国際リステッドから国際G1認定。
- 2010年 - 賞金を大幅に減額。招待を取り消し「アメリカンオークスステークス」に改称。
- 2014年
- 開催時期を5月末に変更。
- ハリウッドパーク競馬場閉鎖に伴い、サンタアニタパーク競馬場に開催地を変更。
歴代優勝馬
※国旗は調教国を表す。
回 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 優勝馬主 |
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第1回 | 2002年7月6日 | テンプレート:FlagiconMegahertz メガヘルツ |
牝3 | 2:00.46 | アレックス・ソリス | ボビー・フランケル | マイケル・ベッロ |
第2回 | 2003年7月5日 | テンプレート:FlagiconDimitrova ディミトロワ |
牝3 | 1:59.98 | デイヴィッド・フローレス | ダーモット・ウェルド | ジョセフ・ヒギンズ |
第3回 | 2004年7月3日 | テンプレート:FlagiconTicker Tape ティッカーテープ |
牝3 | 2:01.54 | ケント・デザーモ | ジェイムズ・キャシディ | J・フォード/D・パーソン /J・スウィーシー |
第4回 | 2005年7月3日 | テンプレート:FlagiconCesario シーザリオ |
牝3 | 1:59.03 | 福永祐一 | 角居勝彦 | キャロットファーム |
第5回 | 2006年7月2日 | テンプレート:FlagiconWait a While ウェイトアホワイル |
牝3 | 1:59.38 | ギャレット・ゴメス | トッド・プレッチャー | エイリンデルファーム |
第6回 | 2007年7月7日 | テンプレート:FlagiconPanty Raid パンティーレイド |
牝3 | 2:01.53 | エドガー・プラード | トッド・プレッチャー | グレンクレストファーム LLC |
第7回 | 2008年7月5日 | テンプレート:FlagiconPure Clan ピュアクラン |
牝3 | 2:00.5 | ジュリアン・ルパルー | ロバート・ホルザス | L・ラーキン/IEAHステーブルズ/ ペガサスホールディングス |
第8回 | 2009年7月5日 | テンプレート:FlagiconGozzip Girl ゴジップガール |
牝3 | 2:00.22 | ケント・デザーモ | トーマス・アルバートラニ | ファーンズワースステーブルズ |
第9回 | 2010年7月3日 | テンプレート:FlagiconHarmonious ハーモニアス |
牝3 | 2:01.77 | マーティン・ガルシア | ジョン・シレフス | パム&マーティー・ウィゴット |
第10回 | 2011年7月16日 | テンプレート:FlagiconNereid ネレイド |
牝3 | 2:01.46 (同着) |
ジョー・タラモ | ジョン・シレフス | エリック・クロンフィールド |
テンプレート:FlagiconCambina カンビナ |
マーティン・ガルシア | ジェフ・ボンド | |||||
第11回 | 2012年7月14日 | テンプレート:FlagiconLady of Shamrock レディオブシャムロック |
牝3 | 2:03.19 | M.Smith | J.Sadler | |
第12回 | 2013年7月13日 | テンプレート:FlagiconEmollient | 牝3 | 2:02.38 | Mike E. Smith | William I. Mott | Juddmonte Farms |
第13回[2] | 2014年5月31日 | テンプレート:FlagiconRoom Service ルームサーヴィス |
牝3 | 2:01.28 | S.ブリッジモハン | W.カタラーノ |
日本調教馬の成績
当競走にはG1と認定された初年度から日本調教馬が遠征しており、参戦2頭目のシーザリオで当競走の制覇を果たしている。またこのシーザリオは、日本調教馬として初めての米国G1競走制覇となった。(なお、日本調教馬による米重賞制覇はグレード制導入以前の1959年、ハクチカラによって達成されている)
回 | 施行日 | 参戦馬名 | 性齢 | 騎手名 | 管理調教師 | 馬主 | 着順 |
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第3回 | 2004年7月3日 | ダンスインザムード Dance in the Mood |
牝3 | 武豊 | 藤沢和雄 | 社台レースホース | 2着 |
第4回 | 2005年7月3日 | シーザリオ Cesario |
牝3 | 福永祐一 | 角居勝彦 | キャロットファーム | 1着 |
第5回 | 2006年7月2日 | アサヒライジング Asahi Rising |
牝3 | ビクター・エスピノーザ | 古賀慎明 | 寺内正光 | 2着 |
第6回 | 2007年7月7日 | ローブデコルテ Robe Decollete |
牝3 | 岩田康誠 | 松元茂樹 | 前田幸治 | 5着 |
関連項目
- ロイヤルヒロインマイルステークス - アメリカンオークスと同じサンタアニタパーク競馬場で行われる招待競走(旧キャッシュコールマイル招待)。
脚注
テンプレート:Reflist- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2014年レース結果 - racingpost、2014年6月2日閲覧