アセトアミド
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アセトアミド (acetamide) とは有機化合物の一種で、酢酸とアンモニアが脱水縮合した構造を持つアミドである。分子式は C2H5NO、示性式は CH3CONH2 である。
性質
無色で六角形の結晶。分子量 59.07、融点 82 テンプレート:℃、沸点 221 テンプレート:℃。20 テンプレート:℃で水に 97 %、エタノールには 31 % 溶ける。クロロホルムやグリセリンにも溶けるが、エーテルにはほとんど溶けない。
酢酸アンモニウムと無水酢酸を加熱すると得られる。また、酢酸アンモニウムの熱分解でも合成できる[1]。
加水分解すると酢酸とアンモニアに、脱水するとアセトニトリルになる。 LiAlH4などによって還元され、エチルアミンとなる。
溶融アセトアミドは、さまざまな有機、無機化合物を良く溶かす溶媒として用いられる。
安全性
実験動物において、癌を引き起こすことが確認されている。国際がん研究機関では、人に対する発ガンリスクの分類をグループ2Bとしている。
アセトアミド基
化学式が CH3C(=O)NH- と表される1価の置換基を、アセトアミド基 (acetoamido group) と呼ぶ。弱い電子供与性基として扱われる。
出典