アイドルコラージュ
テンプレート:Redirect テンプレート:独自研究 アイドルコラージュ(アイドルコラージュ写真、アイドルコラージュ画像)とはアイドルなど有名人の写真を加工し、別の状況にある写真のように作り替えること。またそのような合成画像。通称アイコラ。
概要
例えばアイドルの画像の顔の部分と別人のヌード画像の首から下の部分を組み合わせることにより、あたかもそのアイドルのヌード姿のような画像を製作することができる[1]。このような写真同士を合成させる手法を始め、写真の上から巧妙に絵を描き、衣服を無くしたり透けているように見せる(描きコラ)など多様である。かつては写真や印刷物を手で切り貼りしていたが、近年では、デジタル写真の加工に用いる写真編集ソフトウェアが高性能になっているので、パソコンを用いて素人でも比較的簡単に作成が可能である。また近年では静止画像だけでなく動画に対するアイコラも現れている。しかし、自然で優秀なものを作るには技術を要する。
アメリカ合衆国における情勢
アメリカ合衆国では、コラージュ作成が表現の自由により、広く認められている。これはアイコラについても同様である。また、同国の児童ポルノ法改正(アニメ等の仮想児童ポルノを規制する改正、ただし後に違憲判決が出て無効となった)の際にも、同じく「言論の自由」を理由に、コラージュは除外されるという措置が執られている。なお、同法には「明らかに児童と判別でき、かつ性的行為を描写した場合は、この限りではない」という但し書きがあり、児童ポルノは単なる児童ヌードと明確に区別されて規制されている。
日本における情勢
芸能人(アイドル)の画像を加工してアイコラ画像としてネット上などで公開する行為は、著作権・肖像権の侵害のほか、アイドル自身に対するイメージを損なうとして業務妨害にあたる可能性もある[2]。アメリカとは違い、アイコラ作品そのものよりも、アイコラに使用される人物の肖像権が重要視され、当人および当人の肖像権を管理する芸能事務所が権利の侵害を主張することが多い。
2007年9月、朝日放送と同社のアナウンサー高野直子は、同社ホームページから取得された高野の顔写真を用いたアイコラによる虚偽の記事を掲載したとして、雑誌出版社コアマガジンを名誉毀損と著作権法違反の疑いで大阪府警に刑事告訴した[3]。
脚注
- ↑ 中西渉「事例33 アイコラ画像」『子どもたちのインターネット事件―親子で学ぶ情報モラル』東京書籍、2006年、128頁。ISBN 978-4487801213。
- ↑ 「事例33 アイコラ画像」『子どもたちのインターネット事件―親子で学ぶ情報モラル』129頁。
- ↑ 『朝日新聞』(大阪) 2007年9月7日
関連項目
外部リンク
- 肖像パブリシティ権擁護監視機構(アップフロントグループなどが会員となっている肖像権監視機関)
- 昭和天皇コラージュ事件判例