わさび平小屋
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テンプレート:Mapplot わさび平小屋(わさびだいらごや)は、新穂高温泉から高原川の支流の蒲田川の左俣谷に沿って付けられた林道脇にある岐阜県高山市の中部山岳国立公園内の山小屋。
概要
1957年(昭和32年)に、双六小屋の経営者であった小池義清が、双六小屋への荷継ぎのために、ワサビ平にこの小屋を建設した[1]。2010年(平成22年)7月現在の経営者は、その2代目である山岳写真家としても著名な小池潜(ひそむ)。標高1,402mの小屋付近はブナの原生林となっている。小屋から10分ほど手前に笠ヶ岳の登山道の笠新道入口がある。飛騨山脈主稜線へは、林道を遡り小池新道から双六小屋方面へ向かうことになる。
2005年(平成17年)秋、左俣谷から奥丸山へ登る登山道が新設された。これにより、わさび平小屋を利用して、奥丸山から中崎尾根を経由して槍ヶ岳に至るルートが新たにできた。
営業期間
- 7月10日 - 10月20日(平成22年度)
収容人数
- 宿泊 60人
- キャンプ指定地30張りテント(北アルプスの大部分が中部山岳国立公園内であるため、キャンプ指定地以外の設営は禁止されている)
主な施設
- 寝室・売店・食堂・簡易水洗トイレ・洗面所・乾燥室
- 公衆衛星電話がある。
- 無料の給水施設がある。
- お風呂がある。
近隣の山小屋
周辺の山
関連項目
脚注
参考文献
- 『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局、ISBN 4-8083-0374-4
- 『北アルプス山小屋案内』山と渓谷社、ISBN 4-635-17022-5
- 『ヤマケイ アルペンガイド 上高地・槍・穂高』山と渓谷社、ISBN 4-635-01319-7