ひかわ玲子
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ひかわ 玲子(ひかわ れいこ、1958年5月17日 - )は、日本の小説家。東京都出身。早稲田大学卒。
翻訳家などを経て、1988年、「バセット英雄伝 エルヴァーズ」を『ドラゴンマガジン』に連載しデビュー。「女戦士エフェラ&ジリオラ」や「三剣物語」などのシリーズがあり、剣や魔法が登場するファンタジー(ヒロイック・ファンタジー)を得意とする。
経歴
音楽評論家の渡辺茂の子として、1958年5月17日、東京都に生まれる。恵泉女学園中学・高等学校を経て、早稲田大学卒。父がSF同人誌『宇宙塵』の同人であったため、SFやファンタジーに親しんだ。
学生時代はワセダミステリクラブに在籍。また、小谷真理らが参加していたファンタジー系サークル「ローラリアス」にも参加。伯父である推理作家の氷川瓏と渡辺剣次の影響を受け、自らも小説を書く。筆名はこの伯父にちなむ。
レコード会社のプロモーター、ライターののち、M・Z・ブラッドリーの『ヘラーズの冬』『ホークミストレス』を共訳(氷川玲子名義)。1988年、「バセット英雄伝 エルヴァーズ」を『ドラゴンマガジン』に連載し、小説家デビューした。
主な作品
- 『女戦士エフェラ&ジリオラ』(1989年3月 - 1995年8月、大陸書房<大陸ノベルズ>、講談社<講談社X文庫White heart>)
- 本作を原作としたOVA『女戦士エフェ&ジーラ グーデの紋章』が1990年に製作、販売されている。
- 『青い髪のシリーン』(1991年3月 - 1992年5月、大陸書房<大陸ノベルズ>)
- 『暁の娘アリエラ』(2000年7月 - 2001年1月、講談社<講談社X文庫White heart>)
- 『水晶の娘セリセラ』(2003年8月 - 2004年5月、講談社<講談社X文庫White heart>)
- 『帝国の双美姫』(2008年8月 - 、幻冬舎コミックス<幻狼ファンタジアノベルス>)
- 『真ハラーマ戦記』(1996年8月 - 1997年10月、講談社<講談社X文庫White heart>)
- グラヴィスの封印
- 黒銀の月乙女
- 漆黒の美神
- 『バセット英雄伝 エルヴァーズ』(1990年4月 - 1992年5月、富士見書房<富士見ファンタジア文庫>)
- 『龍の七部族』(1990年8月 - 1999年6月、朝日ソノラマ<ソノラマ文庫>)
- 2008-2009年、朝日ノベルズ(朝日出版社)より全三巻(I〈水方郭〉、陥つ II 北星の門 III 竜の地平)再版
- 『三剣物語』(1990年9月 - 1991年10月、角川書店<角川スニーカー文庫>)
- 『九大陸物語』(1997年9月 - 2000年8月、角川書店<角川スニーカー文庫>)
- 『銀色のシャヌーン』(1990年11月 - 1995年5月、徳間書店<トクマノベルス>)
- 『ラヴェンダー野のユニコーン』(1992年8月 - 1996年9月、集英社<コバルト文庫>)
- 『太陽の娘』(1992年10月 - 2002年12月、角川書店<角川ノベルズ>、徳間書店<徳間デュエル文庫>)
- 『魔法のお店』(1992年11月 - 、講談社ノベルスほか)
- 『妖かしの館-美族』(1993年3月 - 、光文社<光文社文庫>)
- 『惑乱の華-美族』(1995年3月 - 、光文社<光文社文庫>)
- 『至宝の佳人-美族』(1997年7月 - 、光文社<光文社文庫>)
- 『コスモ・ホッケー・イレブン!―銀河大戦紀』(1993年 - 集英社スーパーファンタジー文庫)
- 2009-2010年、『流星のレクイエム コスモホッケーイレブン』として朝日 ノベルズ(朝日出版社)にて全三巻採録
- 『魔幻境綺譚』(1993年3月 - 1996年8月、角川書店<角川スニーカー文庫>)
- 『百星聖戦紀』(1992年12月 - 2005年8月、富士見書房<富士見ファンタジア文庫>)
- 『妖かしの館』(1993年3月 - 1997年7月、光文社<光文社文庫>)
- 『クリセニアン年代記』(1993年8月 - 2002年1月、小学館<小学館キャンバス文庫>)
- 『クリセニアン夢語り』(2007年5月 - 、小学館<ルルル文庫>)
- 『ヤンノレク騎士団年代記』(2005年4月 - 8月、小学館<パレット文庫>)
- 『アーサー王宮廷物語』(2006年2月 - 4月、筑摩書房)
- 『ゴッデス!』(2007年4月 - 、『ホビージャパン』<HJ文庫>)
外部リンク
- ラヴェンダーガーデン(公式サイト)