かまいたち戦法
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かまいたち戦法(-せんぽう)は将棋の戦法のひとつ。アマチュアの鈴木英春が開発した。▲5六歩・▲5七銀を基本形とする。先手番では▲7六歩、後手番では△6二銀が初手である。鈴木英春が禅寺で修行したとき、禅のことを知るためにはどの本を読めばよいか聞いたところ「この本だけでよい」と一冊の本を手渡された。その時「将棋にも『この戦法だけでよい』と言い切れる総合戦法は出来ないものだろうか」と考え、かまいたち戦法を創始した。別名を英春流という。
対居飛車
飛車先をなかなか突かない。左金を7八に、左銀を8八に、右金を5八に構え、▲6九玉・▲7七角と動かす。角交換したときは▲7七同桂と取り、▲8九玉と動かし、▲6六歩を突いて▲6七金右とする。ミレニアム囲いに似ているが、右銀の位置が異なる。
対振り飛車
テンプレート:Shogi diagram 船囲いに近い構えから、5筋の位を取る。右銀を▲5六銀 - ▲6五銀と進め、左銀は6六に進める。▲7七角と出し、右金を6八に囲う。縦に長い構えであり、相手の囲いの発展を抑えている。対美濃囲いより対穴熊囲いのほうが有利である。