西宮市立西宮東高等学校
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西宮市立西宮東高等学校(にしのみやしりつ にしのみやひがしこうとうがっこう)は、兵庫県西宮市古川町にある全日制普通科の市立高等学校。地理的な意味において甲子園に最も近い高校のうちの一つである。
※夏の全国高等学校野球選手権大会でプラカードを持つのは、この学校ではなく西宮市立西宮高等学校の女子生徒である。
概要
西宮市内に2校だけある市立高校のうちの1校。普通科の高校であるが、数理・科学コースという自然科学系コースを1学年1クラス有している。 また、2010年より人文・社会・科学コースという総合人間系コースが加わり、1学年1クラス有している。
1963年の開校以来、65分授業・時間割の2週間ローテーション(※一般の高校では50分×6コマ=300分で1単位だが、西宮東高校では65分×5コマ=325分を1単位としている)など、独自のカリキュラムを展開している。
1998年より、それまでの3学期制から2学期制に転換し、ますます独自色の強い高校となっている。
後述のように、公立高校としては設備が充実している方だといわれる。また、ミュンヘンオリンピック女子100mバタフライ金メダリストの青木まゆみ(現姓西口)が同校体育科教師として赴任している。
設備
- 校内には、公立高校としては珍しい50mプールを有する。これは競技用公認プールとなっており、主に中学生の水泳競技大会会場として使用されている。
- サッカー専用多目的グランド(第2グランド)がある。
- 黒土とバックネットを備えた野球内野グラウンドなどを持つ。特にブルペンに備えられた屋根は、同校野球部OBの成本年秀(元ヤクルト他)からの寄付によるもの。
- 高校野球開催時は、出場校が頻繁に練習に使用する。この間、同校野球部は遠征合宿を行う。
- 学校図書館の蔵書数は、近畿圏内の他校と比較しても多い。
- 敷地内に1988年竣工のなるお文化ホール(学校休業日のみこの名称で一般開放、普段は学校専用ホールとして入学式、卒業式、離任式、文化祭などを行う)があり、地域との交流の拠点となっている。
- 学校専用ホール設置に併せて、学生食堂も冷暖房完備へと改装した(これは、なるお文化ホールでのイベント開催時に一般向け食堂として開放する場合に備えるためもある)。
- 北側にある校舎は冷房完備(隣接する県道の騒音対策のため)。現在は南側の校舎にも冷房が完備され全館冷房完備となった。
著名な出身者
- 近藤光史(元毎日放送アナウンサー、現フリーアナウンサー、1回生)
- 現在はMBSラジオ「こんちわコンちゃんお昼ですよ!」を担当
- 江頭美智留(脚本家、16回生)
- 堤真一(俳優、18回生)
- 第48回ブルーリボン賞助演男優賞受賞
- 桂わかば(落語家、18回生)
- 成本年秀(元プロ野球選手、22回生)
- 1996年最優秀救援投手
- 高田志麻(歌手、32回生)
- 東芝EMIからシングル2枚、アルバム1枚発売
- 日下真行(毎日放送ディレクター、33回生)
- 現在は「プレバト!!」を担当
この他、卒業生ではないが、常盤貴子(女優、26回生)も1年間だけ在籍(後に転校)した。