御幸辻駅
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御幸辻駅(みゆきつじえき)は、和歌山県橋本市御幸辻にある、南海電気鉄道高野線の駅。
単線時代からの在来駅で、この駅と橋本駅の間に小原田(おわらた)車庫がある。
かつては、橋本方面の電車に乗ると、進行方向右側に単線時代の廃線跡が確認できたが、一部が国道371号橋本バイパスのルート上になったためレールが剥がされており、現在では見ることができない。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ高架駅である。ホーム有効長は8両。
改札・コンコースは1階、ホームは2階にある。コンコースとホームを結ぶエレベーターあり。便所は改札内にあり、男女別の水洗式。ちなみに高架化される前は1面2線で交換可能な島式ホームを持つ地平駅で、駅舎とは構内踏切で連絡していた。その地平駅時代末期(1992年頃)には複線化工事進捗によりいったん交換不能な棒線駅となり、御幸辻駅 - 橋本駅間複線化開業までこの状態が続いた。
1 | テンプレート:Color高野線(下り) | 高野山方面 |
---|---|---|
2 | テンプレート:Color高野線(上り) | なんば方面 |
特徴
小原田車庫の最寄り駅だが、当駅で折り返す列車は設定されておらず、入出庫列車は橋本駅または林間田園都市駅まで回送される。 しかし高野線の車両の表示幕には「各停 御幸辻」や「急行 御幸辻」などの行き先が入っている。
利用状況
2012年度の一日平均乗降人員は2,921人[1]で、南海の駅(100駅)では62位[1]、高野線(難波-極楽橋間の42駅)では28位[1]である。大阪・堺都市圏に通勤・通学するいわゆる"和歌山府民"も利用している。
各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 乗降人員 | 順位 | 出典 |
---|---|---|---|
1985年(昭和60年) | 2,935 | - | [2] |
1990年(平成 2年) | 3,450 | - | [2] |
1995年(平成 7年) | 3,566 | - | [2] |
2000年(平成12年) | 2,994 | - | [2] |
2001年(平成13年) | 2,878 | - | [2] |
2002年(平成14年) | 3,009 | - | [2] |
2003年(平成15年) | 3,035 | - | [2] |
2004年(平成16年) | 2,997 | 61位 | [2] |
2005年(平成17年) | 2,959 | - | [2] |
2006年(平成18年) | 2,944 | - | [2] |
2007年(平成19年) | 3,037 | - | [2] |
2008年(平成20年) | 3,102 | - | [2] |
2009年(平成21年) | 2,984 | - | [2] |
2010年(平成22年) | 2,991 | - | [2] |
2011年(平成23年) | 2,971 | 61位 | [1] |
駅周辺
駅周辺は閑静な集落となっている一方、南西の山肌に住宅地あり。
歴史
- 1915年(大正4年)
- 1922年(大正11年)9月6日:会社合併により南海鉄道の駅となる。
- 1923年(大正12年)4月21日:御幸辻駅に改称[3]。
- 1944年(昭和19年)6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日:路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 1981年(昭和56年)11月22日:紀見峠駅 - 当駅間複線化。
- 1994年(平成6年)7月21日:橋本駅までの複線化に備え高架化。
- 1995年(平成7年)8月30日:当駅 - 橋本間複線化。
- 1996年(平成8年)11月24日:小原田車庫新設。
- 2013年(平成25年)4月1日:駅係員無人化開始。
隣の駅
- 南海電気鉄道
- テンプレート:Color高野線
- テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color急行・テンプレート:Color各駅停車