勝又浩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
勝又 浩(かつまた ひろし、1938年7月24日 - )は日本の文芸評論家、法政大学文学部名誉教授。
神奈川県生まれ。法政大学文学部卒業。学部生時代に「山月記」を読んだことがきっかけで中島敦の研究に取り組み始める。卒論指導教官の小田切秀雄の薦めで大学院に進学し、研究者となる。「我を求めて―中島敦による私小説論の試み」で、1974年群像新人文学賞評論部門を受賞。2004年、『中島敦の遍歴』でやまなし文学賞を受賞。法政大日本文学科教授を務め、『私小説研究』を刊行、2009年3月に退職、名誉教授となる。
著書
- 我を求めて 作家論集 講談社 1978.11
- 求道と風狂 構想社 1985
- 都市の常民たち 作家のいる風景 勉誠社 1994.4
- 引用する精神 筑摩書房 2003.10
- 中島敦の遍歴 筑摩書房 2004.10
- 作家たちの往還 鳥影社 2005.9(季刊文科コレクション)
- 「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ 白水社、2012
編纂・監修
- 中島敦(編著)有精堂出版 1984.7(Spirit作家と作品)
- 中島敦 木村一信共編 双文社出版 1992.11(昭和作家のクロノトポス)
- 中島敦『山月記』作品論集 山内洋共編 クレス出版 2001.10(近代文学作品論集成)
- 日本文学研究文献要覧 2000-2004 梅澤亜由美と監修 日外アソシエーツ 2005.7
- 文芸雑誌小説初出総覧 1945-1980 監修 日外アソシエーツ 2005.7
- 文芸雑誌小説初出総覧 1981-2005 監修 日外アソシエーツ 2006.7
- 文芸雑誌内容細目総覧 戦後リトルマガジン篇 日外アソシエーツ 2006.11
- 文芸雑誌小説初出総覧 作品名篇 監修 日外アソシエーツ 2007.7
- 大人読み『山月記』 増子和男、林和利共著 明治書院 2009.6