リプリーズ・レコード
リプリーズ・レコード(Reprise Records)はアメリカのレコードレーベルである。フランク・シナトラとワーナー・ブラザーズ・レコードの共同出資で設立され、当初はシナトラの作品と彼の音楽仲間であるサミー・デイヴィス・ジュニアやディーン・マーティンらの作品を発売する為の会社であった。後にシナトラがレコード会社の経営に興味を失ったことにより、ワーナー・ブラザーズ・レコードが彼の株を買い取り吸収合併した。
合併当初はワーナー・ブラザーズ・レコード内の事業部として、独立会社時代と同様の運営がされていたが、次第に若者向けのロックにも進出するようになった。それと共に、1960年代末頃からはワーナー・ブラザーズとリプリーズのスタッフはほぼ同一となり、レコード盤上のラベルのみの違いとなった。同じアーティストの作品でも、前作はリプリーズのラベルが付いていたが今作はワーナー・ブラザーズのラベルが付くというようなことが少なくない。
日本国内のワーナー(旧ワーナー・パイオニア)のアーティストもこのレーベルを冠した時期があり、主に小柳ルミ子や中森明菜、武田久美子、吹田明日香、畠田理恵、杉浦幸など女性アイドルが多かった。
尚、リプライズ・レコードは誤表記。
沿革
- 1960年 フランク・シナトラとワーナー・ブラザーズ・レコードの折半出資により設立
- 1963年 フランク・シナトラの持分をワーナー・ブラザーズ・レコードが買い取り、同社に吸収合併
経営者
独立企業時代のリプリーズの社長は、フランク・シナトラがヴァーヴ・レコードから引き抜いたモー・オースティンである。彼は後にワーナー・ブラザーズ・レコードの社長・会長を歴任することになる。
オースティンの下でリプリーズを若者向けロックに進出させたのが、A&Rマンのレニー・ワロンカーである。彼もオースティンの後を受けてワーナー・ブラザーズ・レコードの社長となった。
オースティンとワロンカーはワーナー・ブラザーズ・レコードを退任した後、共同でドリームワークス・レコードの経営を行った。
主なアーティスト
- エリック・クラプトン
- エンヤ
- キンクス
- グリーン・デイ
- サミー・デイヴィス・ジュニア
- ジェスロ・タル
- シカゴ
- ジミ・ヘンドリックス
- ジャック・ニッチェ
- ジョニ・ミッチェル
- テイク6
- ディーン・マーティン
- デュアン・エディ
- ナンシー・シナトラ
- ニール・ヤング
- フランク・シナトラ
- フリートウッド・マック
- マイ・ケミカル・ロマンス
- マッドハニー
- ライ・クーダー
- ランディ・ニューマン
- ロキシー・ミュージック
注:過去に所属していたアーティストも含む。