ボークス
株式会社ボークス(Volks Inc.)は、日本の模型・フィギュアメーカーである。
概要
当初は航空機のプラモデルを扱う模型小売店であったが、後にオリジナル製品としてガレージキット・フィギュア・ドールを開発・発売し、メーカーとして規模を拡大した。1998年(平成10年)よりスーパードルフィーと呼ばれる、樹脂製の球体関節人形を発売し、1999年(平成11年)よりドール関連の展示即売会としてドールズパーティーを開催している。
京都府京都市に本社を構え(本社建屋は旧日栄本社のものを使用)、日本各地に自社商品を展示・販売する直営小売店として「ショールーム」を置いている。
歴史・沿革
1972年(昭和47年)、京都市上京区新町通り今出川上ルにおいて、航空機プラモデル専門店として創業・開店。数年後に鉄道模型専門店としてレイルランド店を隣接して開設した。また、京都府内の長岡京市 (長岡店) と宇治市 (小倉店) 、大阪府内の枚方市 (くずは店) にも支店を開設した。
1980年代半ばより、同店オリジナルの怪獣やキャラクターフィギュアなどのレジン製ガレージキットの展開を開始した。その後、各地の店舗を閉鎖するなど、小売を縮小した。1992年(平成4年)にはオリジナル製品の原型製作などを行う「造型村」を設立。
1998年(平成10年)より球体関節人形に参入し、スーパードルフィーの展開を開始した。スーパードルフィーなどのドール・フィギュア関連の商品を扱う店舗として、日本各地にショールームを展開している。
2010年(平成22年)より"SUPER WING SERIES"と称し、航空機のスケールモデルを発売しているほか、2011年(平成23年)には"SUPER RAIL SERIES"と称して、HOゲージ鉄道模型の発売を開始するなど、スケールモデルも積極的に展開している。
製品
同社のドール・フィギュア製品は一部を除き、各地の同社ショールームならびに同社開催のイベントのみで販売されており、一般に流通していない。唯一の例外として『ファイブスター物語』のモーターヘッドであるザ・ナイト・オブ・ゴールドの射出成型キットのみ一般に流通している。
ガレージキット完成品のスタチューやドールなどは、その独自の流通方法を維持するが故の少数生産の為、愛好者の間ではレアアイテムとされる事が多い。
ファイブスター物語に登場し、その巨大さから立体化は困難といわれたヤクト・ミラージュやレッド・ミラージュインフェルノ・ナパームなどをガレージキットにて製品化。射出成型キットとしても破裂の人形、バッシュ・ザ・ブラックナイトを製品化している。マイティシリーズでは着色済みの半透明装甲の再現や、エッチングパーツを幾重にも重ねる事で多重構造を再現するなど新しい試みがなされている。
グループ会社
- 株式会社ボークス
- ホビー商品を扱う「ショールーム」 (レンタルショーケース併設) 、スーパードルフィー販売の「天使のすみか」、「天使の里」 (京都の1店舗のみ) 天使の窓(原宿の1店舗のみ)を全国に展開するグループ根幹の会社。
- 株式会社造形村
- 造形立体物の原型を製作販売する企業。
- 株式会社ヴァージナルアート
- 造形村で作られた原型をもとに複製・組み付けなどを行い、商品化する企業。