フルーツポンチ
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現在、親しまれているフルーツポンチは1923年に㈱銀座千疋屋2代目社長齋藤義政が名付け親。フルーツパンチ(カクテル)と当時流行した風刺絵のポンチ絵とを掛けた言葉である。アルコール入りなので、冬場のフルーツドリンクとして考案された。
英語の「パンチ」はヒンディー語で「5」または「5つの」を意味する「パーンチ」(pāñc पाँच)に由来する。パンチの原型となったインドの飲み物がアラック、砂糖、レモン汁、水、紅茶または香辛料の5つの材料からできていたためである。イギリス東インド会社の船員がパンチの製法をイギリスに持ち帰り、そこからパンチがヨーロッパの他の国々に広まった。
パンチは本来、水・砂糖・酒・ライム果汁・香辛料の5種類の材料で作られた飲物のことであり、カクテルの一種といえる。それに果物を加えたのがフルーツパンチ(フルーツポンチ)(テンプレート:Lang-en-short)の由来である。ただし現在、日本ではアルコールは入らない場合が多く、代わりに炭酸水などを用いる。パンチボウルというボウルに入れて供し、柄の長い専用のお玉杓子でパンチグラスに注いで飲む。
アルコールの入らない清涼飲料水としてのパンチはアメリカ合衆国などではポピュラーな飲み物となっており、「ハワイアン・パンチ」「トロピカル・パンチ」などの名称で多くのブランドから缶入り・びん入りの製品が市販されている。
似たような飲み物として赤ワインと果物で作るスペインのサングリアがある。
簡単な作り方
- 果物を食べやすい大きさ(サイコロ大)に切る。
- 缶詰の汁とサイダーを混ぜ合わせたものを、果物に混ぜる。