ファンタズム (ジャレコ)
『ファンタズム』(PHANTASM)は、1991年にジャレコが発表した日本のアーケードゲーム。ジャンルはアクションゲームである。1992年にはゲームボーイにも移植され発売された。
なお、1995年にシエラオンラインより発売された実写ムービーを使ったホラーゲーム『ファンタズム』とは別物である。
ストーリー
主人公が恋人とデートしている最中、見知らぬ男たちが彼女を連れ去ろうとする。止めようとした主人公は銃で撃たれ死んでしまう。この男たちは秘密結社の構成員。彼女は霊エネルギー研究者の娘だった。死して霊体となった主人公は、恋人の父親から他者の肉体に乗り移る能力を与えてもらい、恋人を救うために戦うことを決意する。
ゲーム内容
方向キーと攻撃ボタン・ジャンプボタンを駆使して敵を倒していくアクションゲーム。各ステージには大きなサイズのボスがいる。残機(プレイヤーストック)の概念が無く、主人公の霊のエネルギーがなくなるとその場でゲームオーバーとなる。
エネルギーとは別に、憑依対象の体力が設定されており、ボス戦など特殊な状況を除けば、操作対象の体力がなくなっても、他のキャラクターに乗り換えて続行することができる。ゲーム内では敵として登場するキャラクターのほとんどに憑依することができ、対象によって移動や攻撃の性能が変わる。
コミカルな外見に反し難易度は高く、ゲームバランスも悪い事から、市場から消えるのは早かった。そのため、知名度は低い。
本作品は2つのエンディングがあるマルチエンディングである。なお、バッドエンディングを見るためには、ラストボスを倒すまでにコンテニューを何度もしなければならない。ゲームボーイ版には高難易度の隠しモードが存在しており、このモードのグッドエンディングは、アーケード版では無かった彼女のその後が一枚絵として現れ、大どんでん返しの内容となっている。
日本国外版
日本国外では『Avenging Spirit』のタイトルで発売された。